「泥警-前編-」
□じゅう
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「いった〜・・・」
かなりの頭痛がして頭を抱えた。
キーンコーンカーンコーン
あれ?
目の前に前田が歩いてる・・?
ココは・・いつめんと泥警してた時の隠れてた・・場所?だよね?
「あれ・・れ?」
終わったの?
ってゆうか・・あれは現実だったの!!?
「あー・・小原ー次理科だぞーさぼろーぜ!」
「あたりめーじゃん!」
「!!?」
健太のグループが私の前を通りすがろうとする。
「あ、川島〜」
「え・・はい、川島です」
健太が私に近寄ってきた。ふいに抱きしめられた事を思い出して敬語になってしまう。
「煙草くれ〜」
「持って・・ない・・し!」
「なんだよ〜」
何だろ?
さっきまであった事が・・全部夢の様に見える。
健太は私が好きだった事は覚えてない。
私の事をもう”愛友”とは呼ばない。
だから私も・・
「小原」
「あ?」
「今度ね〜!」
一生”健太”は言えない。