「泥警-前編-」
□さん
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ピピピピピ・・・
「愛友!」
「うー・・」
「愛友!!」
「あ!朝?」
いつの間にか寝てた・・・すっごい寝足り無い。
ベットから降り、ぐっと伸びをした。
「今日も頑張ろ」
「うん」
病院からで出るとまだ少し薄暗くてめちゃくちゃ虫の優しい鳴き声がする。
「コンビニ行って朝ご飯とってこよ。小原達の分も。」
「え、あれコンビニでパクってたの!?」
「そうしないと食料が無いじゃん」
「まぁ・・そうだけど」
私と華也は朝から公園のベンチでなんか書いてるマルに「コンビニ行ってくる」と告げて、コンビニに向かった。
「足、やっぱちょっと重い」
「うち、筋肉痛だわ」
「うっうっ」
「「!!」」
一軒家の家の倉庫の前を通り過ぎようとした時、女の泣き声が聞こえた。
ガラっと開けると・・・
「山城さん??」
すごく静かで私と正反対の子。山城夏帆。
「嫌!!来ないで!閉めて!!早く!!」
「え?大丈夫だよ」
「死にたくないいい!!」
「華也、コンビニ先行ってて」
「え・・」
「山城さんは私が・・」
「分かった」
華也は一人でコンビニに向かった。まぁ、コンビニはちょっと歩いて信号渡ればすぐなんだけど。
「皆いるよ、皆って程じゃないけど」
手を差し伸べると、思い切り振り払われた。
「嫌ぁ!!・・か、川島さんは何でこんな状況でそんなに冷静になってられるの!?死んでるんだよ!?人が!!何で?どうしてぇ・・」
「これ以上人は死なせたくないから、冷静になってないと頭おかしくなっちゃうんだよ、私だって山城さんみたいに泣き叫びたいよ、でも泣き叫んだって変わらないじゃん」
「一人にさせて!!」