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□カゲロウデイズ *蘭マサ グロ有り
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8月15日 PM12:30
今日は、すごく天気が良かった。
部活も休みだったから、霧野先輩と公園で話してた。

「あぁ、でも俺、夏は嫌いかな。」

先輩は、猫を撫でながら少し不機嫌そうに呟いた。
そんな、たわいのない話をしてたけど、いきなり先輩の腕の中にいた猫が逃げ出した。
先輩が、逃げた猫を追いかけて、公園の外に走っていった。
俺も、そんな先輩の後を追いかけた。

先輩が、猫に追いついた時、信号は赤だった。
ドンっという鈍い音とともに先輩は倒れた。

”先輩ッ!霧野先輩ッ!!“
俺は、必死に先輩の名前を叫んだ。
先輩は、身体中から血を流したまま、ぐったりしている。
先輩の匂いと、血の匂いが混ざり合って気持ち悪い。

”嫌だ…先輩、目を覚ましてくださいよッ…“
先輩の身体を揺さぶるけど、先輩は動かない。
”こ、こんなの嘘だ…先輩が死ぬわけ…“
『嘘じゃないぞ』
どこからか、そんな声が聞こえたような気がした。
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