ーよんでますよ、アザゼルさん。ー
□克服
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あれからあのアホそうな犬に私はぷーと名付けました。
探偵事務所に新しい家族が増えて嬉しかったのだけど今ぷーのお世話の事で少しアザゼルさんと揉めてます。
「だぁーかぁーらぁぁぁあ‼‼ワシはあんな犬のウ○コなんて片付けへんからな‼それに犬は怖いんや……」
と言いながら物凄い震えてます。
あれですかね、トッキーに豚足持っていかれた時にアザゼルさんごとだったのがトラウマなんだろう。
だけど私は知ったこっちゃないので
「ちょっと‼アザゼルさん‼‼犬じゃなくてぷーですよ‼‼‼それにこの事務所で飼うだからみんなで面倒見れるようにならなきゃ」
ぷーを飼いはじめてからアクタベさんも以外に可愛がってくれてるし、ベーやんだってなんだかんだ言ってお散歩とかにも行ってくれてるし。
その中でアザゼルさんだけがまだぷーに慣れてないという…
何とかして慣れてもらわないと。
と思った瞬間。
「くぅ〜ん」
「わっ⁉何や‼‼」
ぷーがアザゼルさんの方に寄り添って行ったのです!
寄り添われたアザゼルさんはイマイチよく分からないと言うような顔をしていたので
「あっアザゼルさん‼チャンスですよぷーを撫でて下さい」
わしゃわしゃ
「くぅ〜ん」
ぷーはアザゼルさんに撫でられてご満悦の様子
「よかったですねアザゼルさん‼ぷーはアザゼルさんの事が好きなんですよ‼」
アザゼルさんはというと…
「…………ぷーも以外とええかもな」
克服ですか⁉⁉⁉
「なぁ春果、ワシ克服でき…ぐほぉ」
グチャ
⁉
「アザゼルさんっ⁉大丈夫ですか‼‼」
まさかの展開、ぷーがアザゼルさんに敵意むき出しです。
「痛ぁぁぁぁぁぁいいいいもうワシムリやはぁ‼絶対ムリや‼‼‼犬とか絶対アカン‼‼‼‼」
克服出来たと思ったのにまた新たなトラウマを植え付けてしまった