ーよんでますよ、アザゼルさん。ー

□あれ?
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「中々見つからないね」


事務所を出てかれこれ2時間ぐらいアホそうな犬を探しているんだけど全く見つからない



「そうですね…出てきてくれさえすれば私の能力で捕まえる事ができるのですけどね」



べーやんの言う通りだ


ていうか2時間も同じ所をぐるぐると歩き回っていると疲れるし、飽きてくる



「ねー、もう帰ろうよ」


2時間も探したんだし



私がわがままを言うとべーやんは困った顔をして少し考えてから



「まぁ、仕方ないですね2時間も探したんですしアクタベ氏も文句は言わないでしょう」




そして帰ろうとした時



「ゔ〜…ワンッ」








「あっあっああああれっ‼」




なんと、アホそうな犬がすぐそこの花壇で……


テンパっている私を他所にべーやんはいつもと変わらない目をしていた



「さて、丁度用を足しているようですからこの籠に……」




テキパキと犬を籠に入れるべーやん



なんか、シュールな絵だ




「よし、犬も捕まえた事ですし帰りましょ」



「そうだね‼あっ……」



「なんです?」



「手を繋ぎたいな〜と…」



モゴモゴと言うとべーやんは駄まってそっぽを向いて手を出してくれた



あーかわいすぎるぅぅぅぅ



今すぐ抱きしめたい衝動に駆られたが、怒られると思いやめた
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