ーよんでますよ、アザゼルさん。ー

□好きすぎて
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いつものようにパソコンで誰かしらのブログとかなんかを覗いていたら……


「なーなー春果ちゃーん」

犬みたいな顔をした変な生き物に声をかけられた。


「うわー上の解説ちょっと酷いんとちゃいますぅ〜?折角ワシがひまそうな春果の相手したろうかと思いましたのに」



「別に相手なんかしてくれなくていいですから。あっでも、べーやんを呼んできてくれるなら相手してくれてもいいよ」


はい。そうなんです!

見ての通り私はべーやんLOVEなんです‼


「この上のやつちゃんとモノローグになってへんよ?てか春果は相変わらずべーやんの事好きやなぁ」



「当たり前です!だから、アザゼルさん、早くべーやん呼んで来て下さい」


と顎でアザゼルさんを使う私


時々、アクタベさんもさくちゃんもいない時にアザゼルさんかべーやんか、まぁその他色々が私と遊んでくれる。


みんなが言うにはアクタベさんは私にさくちゃんよりも甘いらしい…


というか、べーやんが来てくれるんだったらカレー作らなくっちゃ!







鼻歌を歌いながらカレーに入れる具材などを切っていたら



「ほーぅ…今日は、野菜たっぷりカレーなんですね」


この声は⁉


「べーやん‼」


嬉しくて抱きついたのはいいのだけれども

抱きついた瞬間


「包丁もったまま抱きついたら危ねーだろうがビチグソ女ぁぁぁぁ」


会ってすぐに怒鳴り散らされる。


「ごっごめんね」


とりあえずあやまっておこう。


「次からは気をつけて下さいよ、いくら私が不死身だからって刺されれば痛いんですから」


「はーぃ……」


少し私が落ち込んでいたら


「何か焦げ臭くないですか?」


はっ‼


しまった、野菜を切っている間にルーを溶かしているのを忘れていてカレーの鍋から恐ろしい臭いがする……


急いで火を止めたが、焦げてしまっていたるためこのカレーはお陀仏。


「あーぁ…べーやんの為に折角作ったのに」


「まぁ、そういう時もあるでしょう」


慰めてくれるべーやんにまた抱きつきたい衝動が…!



そして、私の欲望のままに抱きこうとした時。


「何やってんだお前ら」


少しドスのきいた声が響く


私は、すかさず


「アクタベさん‼お帰り」



「おぅ……って今日はアザゼルじゃないのか」


「えぇそうなんですよ。本当はアザゼル君だったはずなんですけど春果さんがどうしても私がいいと言うものですから…」


とソファの上で小さく座っているアザゼルさんに向かい嫌味たらたらなべーやん。


というかさっきからアザゼルさんいたんだね……


べーやんに気とられ過ぎてたから忘れちゃってたよ。


「そうか…だったら丁度いい、ベルゼブブはこのまま春果と一緒にいろ。んでアザゼルは俺と一緒に依頼を解決しに行ってくる」


「依頼ってほんまですか⁉」


凄くキラキラした表情をしているアザゼルさん。


「そうだ、さっきからそう言ってるだろ。さっさと行くぞ。」


「はーぃ‼」


そしてべーやんと2人っきりになった私。


ソファでべーやんを太ももの上に乗せていると…


ぐぅーー…


べーやんのお腹だ。


「そういえばさっきカレー駄目にしたからべーやん何も食べてないもんね!カレーパンでも買いに行く?」


そう言うとべーやんは何時もの何考えているか分からない目じゃなくさっきのアザゼルさんみたいな目をしていた。


「本当ですか‼じゃあ早速行きましょう!」



私の手を一生懸命引っ張るべーやんにキュンキュンしたのは言うまでもない。


→あとがき
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