―SKET DANCE―

□どうしたらいい?
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僕は今とても充実した生活を送っていると思う





だが一つだけ物足りないというか…





どうしていいか分からない事がある





「佐介ぇー一緒に帰ろ?」





「あぁ」





そう。





一応3ヶ月前から付き合っている僕の彼女の愛梨





毎日一緒に帰ってはいるんだがまだこれ以外に恋人らしいことをしたことがない




というか僕がためらって出来ない





この前キ…キスをしてみようかと思ったりはしたんだが





結局出来なかった





なんて僕は情けないんだろう…





僕達も高校生だし愛梨だってそういうことしたいだろうし…





とウダウダ考えていたら愛梨が不安に思ったらしく声をかけてきた





「佐介…?
どうしたの?今日なんかいろいろ考えてるみたいだけど」





こうやって考えていただけでも愛梨を不安にさせている自分に腹が立ってくる





「その……僕はどうしたらいいんだ?」





いつの間にか口からはそう言葉が続けられていた





え?何が?

と答える愛梨に僕はまだ続ける





「付き合っているのに僕達まだキスとか恋人らしい事してないから愛梨は何か物足りないとか思ってないのか?」





真剣に聞いたつもりだったが愛梨にフフッと笑われてしまった





「なーんだ佐介はそんなことで悩んでたんだ」





「そんなことではない!」





思ったより声を張り上げてしまった





愛梨は一緒驚いていたみたいだったがこう言った





「私達は私達のスピードでしていったらいいんだよ
だから佐介は何も悩むことなんか無いんだよ」





と微笑みかけてくる





そうか…





僕達は僕達の、スピード





ゆっくり歩いていけばいいのか





ニコニコ笑っている愛梨に僕は精一杯の勇気を振り絞って軽く触れるだけのキスをした



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