Mine


□Only the mind is always by your side
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「シズちゃん、俺ガンなんだって」



臨也の言葉に目を見開く。
右手に握っていたマグカップが粉々に砕ける音がした。


「でも大丈夫だよ。あと死ぬまで一年あるらしいから」


一年……


「……おねがい、シズちゃん」


どうか、泣かないで


臨也はかすれる声でそう言った
俺の涙は頬を、顎を伝っておちていった。
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