ハリー・ポッター(夢)
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「おはようセブルス」
「・・・おはよう」
大広間へ行けば梅並が挨拶してきて、隣に座れるスペースを作った。
「はい、時間割。さっき先生が配ってたよ」
「あ、ああ」
「一年生はマグル学ないんだね」
ちょっと楽しみだったのにと笑うのを見て首を傾げた。
「マグルに興味があるのか?」
「マグルっていうか、授業に、かな?」
どういう意味なのか聞く前に、マルフォイ先輩が向かいに座った。
そして、蘭樹が大広間へやって来た。
「腹減ったぁ」
「行儀が悪いぞ」
「何を今さら」
開き直るなと注意されても笑って流し、料理を皿に取りながらマルフォイ先輩の手元を見て口を開く。
「時間割出たのか。俺のは?」
「自分で取りに行け」
「か〜!友達がいのない奴!」
「私が預かっておいたよ」
「これ!この優しさ!!」
蘭樹は梅並を抱きしめて礼を言うと、頭を撫でて時間割を受け取った。
「ウメナミ、あんまりランジュを甘やかすんじゃない」
「気を付けます」
「お前は冷た過ぎんだよ」
優雅に紅茶を飲んでいるのはルシウス・マルフォイで、魔法界の中でも有名な名家だ。
それも純血主義の。
そんな人と親友だというのだから、この兄弟も純血主義なんだろう。
だけど僕は純血じゃない。
気が重いとため息を吐いて、温くなってきたスープに口を付けた。