ブリーチ2(夢)

□カナ44
1ページ/1ページ



伊江村が自室に帰ってくると、ソファーで寝ている華奈がいた。
ベッドへ移動するために抱き上げると体を小さくして擦り寄ってきた。

「ん」
「華奈さん」

コロンと転がって寝ている華奈の頭を撫でる。
華奈は、何故か頭を撫でられるのが好きなようで、伊江村が頭を撫でるとすごく嬉しそうに笑う。
それを見ていると、何度でも撫でて上げたくなる。
今も意識のない華奈の頭を何度も撫でていると、うっすらと目を開けてきた。

「伊江村、さん」
「待たせてしまって、すみませんでした」

そう謝って、頭を撫でる。
その手に擦り寄ってきて、いつも以上に気の抜けた顔をする華奈に、もうダメだなと思いながら顔を近づけた。

「ん」

そっとキスをすれば、目を閉じてそれに答えてくる。

今日は何だか変だ。

華奈が自分の前でだけ泣いているという事実が、変に欲を刺激してしまっている。

キスをして、離す。頬に添えている手に手を重ねて、弱く握ってくるのが可愛くて仕方がない。
唇を割って舌を侵入させた。
抵抗をするつもりはないのか、絡める舌を受け入れている。

歯止めがきかなくなってくる。

本格的に覆いかぶさって、顔の横に肘をつきより深く舌を絡める。
時々吸って、また絡めて、歯列をなぞるようにすれば自分の下で華奈の体がピクリと動くのを感じる。

口を離す頃には、華奈の息が上がっていた。

口を重ねて、手を体のラインに添わせて撫でる。すると、ビクビクと体を反応させながら着物を握ってくる。

「嫌なら、まだやめられます」

だから言ってくださいと言えば、赤い顔をして首をフルフルと横に振った。

「嫌な訳、ないです」

私はあなたが好き。この心が望むのは、体が受け入れるのは、あなただけ。

できるだけ優しくキスをして、しがみついてくる手を握る。
小さい手は固く握られていて、緊張しているのがよく分かった。

「っふ」

鼻から抜けるような甘い声が聞こえてきて、それだけで体が熱くなった。
何度も深いキスをして、体に入った力を抜くようにしていく。
帯に手をかけて解けば、くたりとしながらこちらを見上げてきた。

ずり落ちた袴も、前がはだけた合わせも、そこから覗く赤く染まった肌も、可愛くて仕方がない。

合わせをさらにみだすと、見えてきたのは華奈の肌ではなく白いサラシ。
ギュッと眼を固く閉じて顔を横にそらした。

顔を背けたため伸びた首筋に、顔を埋めて口をつける。
また、ビクッと反応が返ってきた。サラシに手をかけて解いていけば思いのほか結構巻かれていて、取り終えれば柔らかそうな胸が現れた。

「あ、あの、傷痕とかも、すごいついてるし」

隠そうとする華奈を止めて、一度キスをする。

「そんなことありませんよ」

この傷の分だけ、華奈は頑張って来たのだ。
努力を惜しまず、がむしゃらに走ってきたのだろう。

腹を横に横断しているこの傷も、全て愛していると言い切れる。

頬にキスをして、そのまま耳に舌を這わせる。
空いている手で胸に触れば、さっきよりも甘い声が聞こえてきた。

「ぁっ、伊江っ、さん!」

耳から首にかけて舌でなぞり、主張してきた胸に到達すると背中をのけ反らせて反応した。
それが可愛くて、もっと見たいと思った。
もっと感じて欲しいと思った。

傷痕を舌でなぞり、また胸に愛撫を送る。
その度に上がっていく華奈の息遣い。
そっと、乱れている袴の中に手を入れて確認してみる。

「あっ、っ!」
「よかった、ちゃんと感じてくれてるみたいですね」

指に感じる湿り気にそう笑うと、華奈はさらに顔を赤くして目を閉じた。
初な反応も、子供のように無垢な所も、全てが可愛いと思う。

袴をさらにずり下げて両足を持ち上げるように開くと、驚いたように目を見開いて手で止めようとしてくる。
しかし、それよりも早く口を開いた。

「痛かったら言ってください」

そう言って、濡れている華奈のそこに舌を這わせる。
ビクッと体を揺らして、華奈は両手で口をふさいだ。

部屋には、水音と声を殺している苦しそうな息遣いが響いていく。

「んっ、っ!」
「華奈さん、苦しかったら、我慢しなくて良いですよ」

「やっ、はっ!」

首を横に振って、それでも漏れている声に羞恥心を煽られているのか、限界まで顔を赤くしていく。

「・・・指、入れますね」

そう言って中指を華奈の中に埋めていく。初めての異物感。
しかし、それは伊江村の指。
嫌な気持ちにはならないが、なんとも言えない感覚が体を支配していく。

「、っぁ」

ビクッと体が揺れたのを見逃さなかった伊江村は、指をもう一本増やして同じ所を刺激していく。

「ふぁっ!」
「ここ、ですか?」

いやいやと子供のように首を振ってくる華奈にキスをして、口を押さえていた手をどかせ、

「大丈夫ですよ」

そう言って、さらに指を早く動かせば華奈の口から聞いたこともないような甘い悲鳴が上がりはじめた。

「い、伊江っ、あっ!」
「大丈夫です。怖くありません」

子供に言い聞かせるように優しい口調で安心させて、頭を撫でる。

「逝きたかったら、逝ってもいいですから」
「んっ、あ、あぁ!」

指を動かす度に体が痙攣していく。
中も、何度も収縮を続けているし、もう限界なのだろう。
華奈は伊江村の着物を握りしめて、高い声を上げながらたっしてしまった。

「っは、はぁっ、っぁ」

指を抜くと、粘着質な液体が纏わり付いていて、

「華奈さん」

もう我慢は出来ない。
自分の帯を解いて着物を脱ぎ、華奈の上に覆いかぶさる。

「痛かったら言ってください。出来るだけ、優しくはしますが」

それでも、自分にも余裕がないのは確かなこと。
どこまで優しく出来るか分からない。
袴を脱いで自身を取りだし、華奈のそこに宛がう。華奈も、伊江村が言っている事を理解したようで、小さく頷くと抱き着いてきた。

体の小さい華奈には大きすぎるものを埋めていく。

「っつ」

痛いのか、歯を食いしばって堪えている華奈にキスをした。
出来るだけ優しく、力を抜くように促しながら舌を絡ませて深いキスをすると、体の力が抜けてきたようで先程よりもいくらかマシになった。
それでも狭く、固いことに変わりはないが。

「っ華奈さん」

華奈の中に入っていくにつれて、その締め付けが射精感を煽ってくる。
それに堪えて、ゆっくりと根本まで納めた。その頃にはお互い息が上がっていて、華奈にいたっては涙を流している。

「辛い、ですか」
「ん、でも、大丈夫っ、です」

涙を拭うように頬を撫でてやれば、小さく笑い返してくる。
その顔が健気で可愛くて、頭を撫でながらキスをした。

ユックリと腰を動かしながら、華奈の中を行き来する。
まだ痛いのか、シーツを握る手に力を入れて堪えている華奈に、少なからず興奮している自分がいると気づく。
また、華奈の中で自身が大きさを増した。

「はっ、伊江村っ、さん!」
「っ」

痛かっただけの行為に、変化が見られてきた。華奈が甘い声を上げながら伊江村の名前を呼んできたのだ。

「っあ!」

声を上げて体をしならせたのを見逃さず、そのポイントを突き上げる。
掠める度に体をびくつかせて、華奈の中が収縮していった。
伊江村はさらに腰の速度を上げて華奈を追い詰めていく。そして、

「いえ、あっ、伊江村っさん!あぁー!」

伊江村の名前を呼びながらたっした。

きつく締め付けられた事で伊江村もたっしてしまい、あらかじめ付けていたゴムの中に勢いよく精液が溜まっていく。

「大丈夫、ですか?」
「は、はぃ」

赤い顔で見上げながら、

「伊江村さん」

首に手を回してくる。
それに逆らうことなく従って、舌を絡めるような深い、熱い口づけを交わした。

「体、辛くありませんか?」
「だ、大丈夫、です」

それに小さく笑い、もう一度頭を撫でて横に寝転がる。

ぎこちなく腕の中に入ってきてくっついてくる華奈に、また体が反応しそうだったが考えないように目を閉じた。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ