ブリーチ2(夢)

□カノン41
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「せ、んっ」

部屋についた途端その場で押し倒されて、現在口の中を犯されている。

いつもの仙太郎と違う事にかなり戸惑っているが、どうしたのかとは思ってもその行為を咎める気はない。

「花音さん」
「どうし、っん」

着物を脱がされていき仙太郎の手が直に花音の肌に触れていく。

「すみません」
「っ、?」

「俺、今余裕ないんで」

いつも以上に酷いことするかもしれませんと、耳元で低く唸るように宣言をされた。

「あっ、あ!」

指でそこを解かれていく。
既に何も身につけていない花音に対し、仙太郎は何も脱いでいない。
押し倒した状態になっていた体勢を変えるために、花音の背中に手を回して抱き上げ、座らせる。

「はっ、あ、ん」

舌を深く絡めてキスをして、座らせた花音の腰を掴んで下げた。

「んーっ!」

そこにあったのは先程から花音を攻め立てている仙太郎の手で、

「奥の方が、好きですよね?」
「ああぁっ、せ、仙太郎さっ」

深く突き刺さってくるその指が中で曲がる度、花音は体をびくつかせて仙太郎にしがみつく。

「イッてください」

低い声で、まるで命令でもするかのように囁くと、ある部分を引っかくように狙いを定めた。

ぐったりと仙太郎にしな垂れかかっている花音を見下ろして、耳元へ口を寄せ、

「めちゃめちゃエロいですね、」

カッと顔が赤くなるのを見ても何か言う訳でもなく、そのまま首へ顔を埋めて舌を這わせていく。

「せ、仙っ」
「中、またひくついて来ましたよ」

指を動かして見ればビクッと体全体を震わせて反応してきた。

(まずい)

わかっている。

これは嫉妬だ。

自分ではない男と親しくしていた花音へ対する嫉妬が、仙太郎にいつもとは違う事をさせている。
だが、それを止めることは出来ない。

「このまま、指で何回イけるか、やってみますか?」

イッたばかりの花音の体はとても敏感だ。それをわかっていながら、また攻めていく。

「やっ、まっ!」
「でも、ここが離してくれそうにないですよ」

ほらと言いながら、胡座を掻いている自分の膝に乗せて手が出入りしているのを見せ付ける。
それに、泣きそうになりながらイヤイヤと首を横に振って抵抗してくるが、仙太郎が背中に手を回しているせいで逃げられない。

「せ、仙太郎さっ」
「イきそうですか?また締まってきました」

「あーっ!」

二度目の絶頂で、背中を反らしてイッてしまう。突き出された胸へ顔を寄せて、口へ含む。

「やっ!あ!」
「イッたばっかなのに、もう締めてきましたね」

「あーっ、も、もうっ、やらっ、やっ!」
「まだ二回しかイッてませんよ」

バタバタと暴れるが、力で仙太郎に勝てるはずがなく、花音はまた競り上げって来た快感に呑まれていく。

「三回連続はきつかったですか?」
「っはー、あ、ぁ」

ぐちゃっと音を上げながら指を抜き、テラテラと光っているその手を持ち上げる。指を開けば粘着質な液体が糸を引いて絡み付いていて、

「すごいっすね」
「っつ」

花音は涙を溜めながら仙太郎を見上げる。
しかし、そこには辛そうに眉間にシワを寄せている仙太郎の顔があった。

「ん」

キスをして、一度離れてからもう一度口を合わせる。舌を絡めさせれば、イッたばかりの花音が反応した。しかし、

「どうし、たんです、か?」

感じているのを我慢しながら仙太郎に聞く。

いつもと違う。

いつもも確かに強引で、こちらの言うことなど聞いてはいないが、こんな風に冷たいと感じる事はなかった。

「・・・昼間、見たんです」

ポツリと呟かれたその言葉に首を傾げて見上げれば、やはり辛そうな顔をしていた。

「そこで、」

自分以外の男に笑いかけ、気を許し、あまつさえ手を繋いで歩いていくのを見てしまった。

それを聞いて花音は眼を見開きブンブンと首を横に振った。

「ち、違います!う、浮気なんかっ、してません!!」

あれは友達で、学院時代からの付き合いがあって、もはや友達というよりも家族という言葉の方がしっくりくる間柄だから。
だから手を繋ぐのも兄弟とするそれと全く同じ感覚で、

「仙太郎さんにするのとは、全然気持ちが違います!」

顔を真っ赤にしてそう叫んでから、恥ずかしくなったのか耳まで赤くして顔を背けた。

「・・・それ、本当ですか」
「っ、はい!」

背けていた顔を仙太郎に戻せば、噛み付くようにキスをされて、

「良かった」

心底安心したというようにため息をつかれた。

「仙太郎さん?」

抱きしめられ、首に顔を埋めてくる仙太郎に呼び掛ければ手を取られる。

「すみません、もう無理です」
「え?」

取った花音の手をそのまま自分の跨ぐらへ持って行き、固くなっているそれに触れさせた。

「っ」
「もう俺の方に気持ちがないなら、入れたくは無かったんで」

そう思っていながら酷いことをしてすみませんと謝ってくる仙太郎に、花音は顔を赤らめながらクスリと笑う。

「私、仙太郎さんのそういう誠実な所、好きですよ」

初めて私を抱くと言ってくれた時も、そして今も、体の繋がりをきちんと心の繋がりとして考えている所が、とても好きで、

「仙太郎さんとしか、こういうこと、したくありません」

あなた以外、好きにはなれないと思います。

その言葉を聞いて、仙太郎は花音を押し倒した。
いつものように荒々しく花音を求めて、もどかしとでも言うかのように着物を脱いでいく。

「すみませんっ、酷いことしたんで、優しくしたいんですけどっ」

そんな余裕はないと言って、固く上を向いているそれを花音の中へ埋めていく。
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