ブリーチ2(夢)
□カエデ40
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「思ったんだけどさぁ」
八番隊の隊首室。そこに座っている男、京楽は肘をついた手に顎を乗せて呟いた。
「また下らない事だすか?」
「下らないなんて酷いなぁ」
七緒ちゃんってばと苦笑した顔を、少し離れた所で座っている七緒に向けながら京楽は言う。
「ネムちゃんって、ちょっと楓ちゃんに似てない?」
「・・・はい?」
ここでやっと、書類に筆を走らせていた手を止めて顔を上げてきた七緒に、京楽は満足そうな笑顔を見せた。
「ほら、髪の色とか、顔の系統とか」
艶のある黒髪。整った顔立ちは可愛いというよりもキレイ系。
「そう言われると、」
そうかも知れませんねと七緒は顎に手を当てながら考える。
「もしかして、ネムちゃんのモデルって楓ちゃんだったりして」
まさかねぇと笑って、
「だってネムちゃんの方が年上だし」
「いえ、見た目はそうかも知れませんが楓八席の方が年は上ですよ」
楓は見た目が幼いが七緒と同じくらいか少し下くらいの年だ。
「え、じゃぁ他人の空似?涅くんの好みの顔が楓ちゃんだったって事かな?」
楓とマユリが付き合うようになったのは極最近。
まさか、そんな筈はない。
だってそうだろう?研究以外に興味を示さず、示した所でやはりそれは研究に関わる事で。
そんな男が、まさか、ねぇ?