ブリーチ(夢)

□カノン22
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(ヤベェ、緊張してきたっ)

バクバクとうるさい心臓を押さえている仙太郎は、技局へ歩いている途中だった。

昼間勢い余って花音を誘ってしまったが、今頭の中は真っ白だ。

帰ってきたと思ったら無心で仕事を片付けていく仙太郎に清音は首を傾げていたが、そんな事に気がつく余裕もないかった。

歩きながらいろいろと頭の中を過ぎるのだが、その度鼻血が飛び出しそうでまた無心に戻る。
そんな事を繰り返しながら歩いていればいつの間にか技局の前まで来ていた。

「仙太郎さん」

呼ばれて顔を上げれば、帽子を被った花音がこちらに向かって小走りにやってくる。

その姿に、鼻血を吹きそうになった。

「どうかしたんですか?」
「な、なんでもないです」

顔を背けながら鼻と口を手で押さえている仙太郎に首を傾げている花音。
もう、花音の何を見ても鼻血を吹きそうな自分が嫌になる。

とりあえず、そのまま歩いて仙太郎の部屋へ向かった。

「あーっと、すげぇ汚いですけど」

そう言って花音を入れた仙太郎は、頭をかきながら照れを隠す。
本や紙が散らばっている部屋を見て、花音は軽く頬を染めながら進められたテーブルの前に座る。

帽子を脱いでいる今、あちこちに向かって動いている猫の耳が好奇心旺盛な感じを出していて、仙太郎は小さく笑ってしまった。

「?」
「いや、耳がすごい動いてたので」

言えば、バッと頭についている耳を押さえて顔を真っ赤にさせる。

「す、すみませんっ!お、男の人の部屋って初めてで」

珍しくてと小さくなっていく姿が可愛すぎた。

花音の肩に手をかけて、キスをしながら後へ押し倒す。
口から舌を押し込んで、奥の方で小さくなっていた花音の舌を絡め取るかのように引き出していく。

「んんっ」

苦しいのか驚いているのか、くぐもった声を出しながら顔を赤くしていく花音。だが抵抗はしなかった。
押し倒され自分の顔の横に肘をついている体勢のため垂れて来ている仙太郎の着物を握る。
そうして荒々しい口づけに応えようとしていた。

しかし、その行為がまた仙太郎の理性をちぎっていく。そりゃもうブチブチと。

息を乱し、潤んだ目で見上げて来る花音に、また口づける。
さっきから自分の着物を握っている手を離し、小さい手を握れば握り返してきた。

もう、どんな反応をされてもただの興奮材料にしかならない。

「はぁはぁっ、んっ」

舌を絡めて吸えば、体を揺らして反応する。

そっと帯を解いた。

はだけた胸元に顔を寄せて口づけし、そこから舌を出して這わせる。

「あっ!」

慌てて口を抑える花音を見て、下半身が熱くなった。顔を赤らめて背ける仕種でさえ、頭が沸騰していく。

息もさせないように口にかじりついて胸を揉む。そうしていれば固くなってきたそれを指でつまみ、もう片方を口にふくむ。

もう止まらない。

指で奥を解くように開き馴染ませるように動かす。その度に上がる声を聞きながら、自身のそれが固くなっていくのを感じていた。
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