エクスペンダブルズ(夢)

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「何であそこで店を開かせてる」

ツールの店にやって来たバーニーに聞いてみた。今日も、司は普通に店を開いているようだ。

「本人の意思だ」

言われ、頭を抱えたくなった。

「銃を持った男三人に襲われてそれに動揺しないくらい日常になってるんだぞ!?」

そんなものもう普通じゃないと言えば、そうだなと頷かれる。

「おまけに!上の階には老人ばかり!いざって時に連絡するのは警察であんたに電話もしない!!」
「本当にまずい時はするさ」

「どうだかな」

怒鳴っていれば、その内容を聞いていたヤンが首を傾げた。

「そいつらは?」
「捕まった」

「なぜ殺さなかった」
「俺にブタ箱に入れってのか」

「名案だろ?」

盛大にため息を吐いて頭を抱える。

「ツカサはなんであんなに危機感がない」
「本人いわく“すごくある”そうだ」

困り果てたような顔をしたクリスマスを見て、ツールが笑い出す。

「ツカサはまだ彼氏を作らないのか?」
「みたいだ」

「あいつも難儀な才能を授かったもんだ」

言ってパイプをふかす。

「芸術が人生を変える。あいつにはそれができる。だが、本人はそれが分からない」

だからこそ他人の人生を変えられるのかもしれないがなと笑って、バイクに近づいた。

「あいつの顔を見てから、また女を探してくる」

走り去るツールに首を振って、

「懲りないジジィだ」
「言ってやるな」

バーニーはさっきからソワソワしているガンナーを見て苦笑した。

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