ハリー・ポッター(夢)
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「我が君、ご報告いたします」
「なんだ」
跪く死喰い人に返事をすれば、頭を下げたままその報告とやらを話し出す。
「最近我が君について嗅ぎまわっている者がいるようです」
「ほう?ダンブルドアの手の者か?」
「確かなことは分かりかねますが、その可能性がとても高いと思われます」
その男はホグワーツを卒業しており、活動が活発になり出したのも卒業してからだという。
「その者の名は?」
胸の中で何かが燻り出す。この燻りを私は知っている。
「ランジュ・キモト。東の果てにある島国からやって来た東洋人の様です」
この時を待っていたのだと、燻っていた炎が燃え上がる。
『踏み外したお前を殴るのは俺じゃねぇだろうが、間違いなく俺の意思だ』
ついにこの時がやって来た!
「ホグワーツにいる死喰い人に連絡を入れろ。爺がその気ならこちらも全面戦争と行こうじゃないか!」
キクオの意思を継いだ誰かが俺様を殴りにやってくる。
この時をずっと待っていた!