魔法少女リリカル00 〜世界を越えた超兵の話〜

□第05話 機動六課へ
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アレルヤside



ハラオウンさんが飛んできた後、彼女は仲間に何か話していたけどションボリ、として何も言わなくなった。
結局、僕は武装解除させられて、バインドされたまま大型ヘリに乗り現在は護送中の身分だ。

「「「「……………」」」」

ヘリの中は終始無言で、僕はその間にアリオスと今後の事をアリオスに教えてもらった念話で話す事にした。

《ものの見事に捕まりましたね、マイスター》

《ごめん、面目無いよ》

《いえ、気になさらないで下さい。貴方の行動は間違ってないのです。彼女達が間違っているのですから》

眠ったフリをして三人の様子を伺う。
ハラオウンさんはなんだか塞ぎこんでるし、桃色の髪の剣士は目を閉じてジッと動かず、明るい茶色の髪をしているサイドポニーテールの娘は興味深くコチラを見ていた。
ちなみに、アリオスはハラオウンさんがその手に握っている。

《それで、これからどうしよう?》

《いろいろと状況が絡まってきたので、私がマイスターに起動される前に考えていた優先順位をお話してもいいですか?》

《お願いするよ。正直、これからの事が不安だから何かしら方針が欲しかったんだ》

《了解、ならお話しますね》

アリオスから話された内容は大きく4つ、

1、MSのアリオスに積載している太陽炉の確保。確保が不可能なら破壊する。

2、僕の生命の確保。ひいては衣食住を安定すること。

3、元の世界への帰還。その方法を探す。

4、アリオス自身の改良。コレは現在進行中で出来次第報告される。


《以上です。質問は?》

《ないよ。方針が決まって助かる。ありがとう》

《いえ。デバイスとして当然の事をしたまでです》

《……これからどうなるかな?》

《相手の出方次第です。これから彼女達がマイスターに敵対する可能性もあれば、我々が彼女達に協力する可能性もあります。ただ…》

《ただ?》

《私は、私だけは最後の最後まで貴方の味方ですよ。マイスター・アレルヤ》

《……ありがとう、アリオス》

《いえ…。少しお休みになって下さい。緊急時には起こしますので》

《うん、そうさせてもらうよ…》


あの最終決戦から休む暇もなく訳の分からない世界にきた僕は、疲れた体を休ませる為に意識を手離した。
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