魔法少女リリカル00 〜世界を越えた超兵の話〜
□第04話 GUNDAM
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フェイトside
「はあああ!」
バルディッシュで航空機を狙う敵を落とす。敵は飛行機タイプで航空機に攻撃を仕掛けていた。
「後ろに通さないで!この距離を維持して死守します!」
「「「了解!」」」
応援に来てくれた空戦魔導師に指示を飛ばす。敵はAMF(アンチ・マギリンク・フィールド)を装備していて並の攻撃は足止めにしかならず、私だけは何とかなるけれど他の魔導師はそうはいかず、コチラは何とか敵の攻撃を防ぐのに精一杯だった。
「ふっ!!」
近づいてきた敵を真っ二つに分断する。あと少しで空港に着陸が出来る…そう思った時、
「直上!!敵影が多数接近!!」
誰かの叫びに私は上を見ると、かなりの速度で突撃してくる敵が5機ほど見えた。
「撃ち落として!!」
私は叫ぶと同時に魔力弾、フォトン・ランサーを連射する。魔力弾の嵐に爆散していくガジェット。
「これで、最後!」
最後の一機が爆散して爆煙が空に広がる。
「よし、これで後方の敵に」「まだいるぞ!」「えっ!?」
振り返れば爆煙から新たに3機のガジェットが抜けてきていた!
「落として!!」
再びフォトン・ランサーを放つも突然だったせいか精度が悪く、今度は掠りもしない。
「しまっ…!」
もう一度、ランサーを放とうとしたけど、ガジェットと航空機の距離はもう殆どなかった。
(守れないの…?たくさんの命を…私は…!)
まわりの時間がひどく、遅く感じる。間に合わない…この距離じゃ…
『させない!』
何処からか声が聞こえた瞬間、3機のガジェットはピンク色のビームで貫かれて爆散した!
「えっ…!?」
ピンク色の魔力光を持つ私の親友、高町なのはが来てくれたのか、そう思ってビームの発射地点に視線を向けると…
「…戦闘機?」
そこに親友の姿はなく、代わりにオレンジとホワイト、ブラックのトリコロールの戦闘機が此方に向かって急接近してきた!
「あ、新しい敵か!?」
「し、執務官!僕らはどうしたら…!」
みんなが困惑するなか、戦闘機は私達の下方を通り過ぎ、航空機の後方にいたガジェットを破壊し始めた!
「あの機体の意図はよく分からないけど…今だけは各員、あの機体を援護して!」
「「「「り、了解!」」」」
取り敢えず、今はあの機体が味方をしてくれている。状況が変われば、その都度に対応しよう。
「いくよ、バルディッシュ!」
〈イエス・サー〉
こうして、私達は乱入してきた戦闘機の援護を開始した。