魔法少女リリカル00 〜世界を越えた超兵の話〜

□第01話 最終決戦
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アレルヤ・ハレルヤside


「ロックオン、無事?」

『俺は無事だ。機体はボロボロだけどな』


怪我をしたマリーをプトレマイオスに連れて行った後、再び出撃してロックオンと合流した僕は刹那の援護へと向かう。
センサーを見ると、刹那は1対3で苦戦しているのが分かった。


「行くよ、ハレルヤ」
「あいよ、アレルヤ」


ロックオンがシールドビットでダブルオーを守ったのを切っ掛けに、僕はアリオスをMS形態からMA形態に変形させて一気に突撃を仕掛ける!


「ははは!超兵復活といこうぜぇ!!」
「戦うさ!僕達の行動に未来が掛かってる!!」


勢いを殺さないまま、此方に撃たれるビームの嵐を掻い潜り、ガラッゾの目の前まで接近する。
相手は射撃を諦め、ビームクローを展開した。


「いい判断。だけど動きが」「おっそいんだよ!バァカが!!」


相手の目の前でMS形態になり、それに反応したのか相手はビームクローを振り下ろすけど、ソレをかわしてすれ違い様にその手を腕ごと切り飛ばす。


「ほぃい!一本とったぁあ!」「後ろ、撃ってくるよ」「かわせよ!」「ハレルヤがね」


お互いに軽口を叩きながら相手のマシンガンを避けていく。
久しぶりの超兵としての戦い。気分が自然と高揚していく。


「隙だらけなんだよ!」


再び接近、ガラッゾの左手をアリオスの右手で掴んでビームライフルで頭部を殴り、機体を揺らしたあとでガラッゾを手前に引き、体勢を崩す。


「コレは外させてもらうよ」


壊れたビームライフルを捨て、体勢の崩れた相手の背中に回り込み、脱出装置を引きちぎりながらガラッゾを蹴り飛ばし、反動を利用してMA形態で急速離脱する。


「とどめ」「いくぜぇえ!!」


旋回して機首部分の大型クローを展開。ガラッゾの正面から一気に突撃を仕掛ける。動きが鈍い相手はあっさりと掴まえる事ができた。


『こんのぉお!!』


ガラッゾは残っていた左手でコチラのクロー部分を突き刺した。
その影響でコックピット内にパリパリ!、と電流が走る。


「ははは!ヴェーダに依存しっぱなしのお前等が、俺たちに敵うわけねぇだろうが!!」


ビームシールドとクローを最大出力で稼働させ、相手を挟み切る。


『た、助けて!リボンズ!』


その言葉を最後にガラッゾは上半身と下半身に分断され、爆散した。


「機体状況は両肩と両手が大破、あとは「アレルヤ!」くっ!?」


センサーに小さな反応が映る。それがリボーンズガンダムのファングと判断してアリオスをMS形態にし、両腕のガトリングガンで迎撃しようとしたけど…


「(さっきの大破で動きが鈍い!?)ハレルヤ!」「くっそがぁあ!」


迎撃は失敗、ファングはコックピット近くに刺さり大爆発を起こした!


「ぐぅおわ!?や、やろう…!」


爆発の影響でアリオスの両腕は吹き飛び、システムが全てダウンした。
コックピットもボロボロで、僅かに映るモニターにはリボンズと刹那の戦いが見える。


「クソが…ここまでか…!」
「刹那…あとは、頼むよ…」


爆発で頭を揺らされたせいか、僕達の意識はそこで途絶えた。


NOside


宇宙を流されていくアリオス…
その先に白い渦が巻き起こり、アリオスはそれに飲み込まれ、渦はアリオスと共に消失した。


そして、超兵は世界を越えた。

自身の世界ではあり得ない、魔法が存在する世界へと…
 

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