剣の章

□3人目
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【送信者:王様/件名:王様ゲーム/本文:1時間以内に魔物を20体倒せ!/END】

秀樹と里美は王様の命令どおり、魔物たちを倒し続けていた。

だが、あと1匹と言う所で…

【送信者:王様/件名:王様ゲーム/本文:時間制限を過ぎた為、金縛りの罰を与える。豊田秀樹、石井里美/END】

次の瞬間、秀樹と里美の身体は動く事はなかった。

秀樹
「くそっ、身体がゆう事を効かねぇ…」

残った魔物の群れが、2人に近寄ってくる。

里美
「ど、どうしよう…」

一方、その頃…

王様ゲームの3人目の犠牲者となった大輔が、秀樹と里美とは少し離れた場所にいた。

大輔
「ここは…!?」
「そうか僕は王様ゲームの翔太君の命令によって、結局死んじゃったんだっけ。」
「って事は王様ゲームはやっぱり偶然じゃなかったんだ。」

その時、大輔の携帯が鳴った。

【送信者:王様/件名:王様ゲーム/本文:生き返えりたければ王様の命令に従う事。/END】

大輔
「ってか、ここでも王様ゲーム…!?」

大輔がため息をつくと、再び携帯が鳴った。

【送信者:王様/件名:王様ゲーム/本文:ここから東にいるクラスメイト、豊田秀樹と石井里美を救え!/END】

大輔
「秀樹君と石井さんもここに!?」
「って事はやっぱりここは死後の世界…」
「それに、“2人を救え”って…」
「何か怖いけど…」
「クラスメイトがピンチなんだ。」
「助けに行かなくちゃ…!」

そう言って大輔は秀樹と里美のいるほうへと走っていった。
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