□煌き。
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「こーはっ。」

後ろから声がした。

名無しさんだ。


「んー…。」


俺はボーっと川を見つめたまま

返事をする。

川の煌きに惹かれた。

それが綺麗過ぎた。


「…?ボーっとしてるよー?どしたの?」

「…。」

「…何か見えるの?」


チラリと名無しさんを横目で見てやると、

俺の隣に腰掛けて、俺と同じ目線で。

同じ場所を眺めてる。



お前には、何が見える?



「水がキラキラしてるね。綺麗。」

「…あぁ。」

「なんかさ。吸い込まれるみたい。」

「俺も、そう思ってた。」
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