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□5.俺はずっと好きだから
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「わっ!え、七海?!」
一十木くんの顔をちらり見ると真っ赤っか。
耳まで赤い。
『一十木くん、私ね一十木くんのこと好』
と言いかけた瞬間彼は私の方に振り向いて抱きしめた。
私は一十木くんの胸の中にすっぽり包まれている。
『いっ一十木くっ?!』
「その続きは俺!」
彼の目線と私の目線がぶつかる。
「好き。七海が好き」
『うんっ!』
私も彼の背中に腕を回して抱きしめる。
彼の心臓の音が聞こえてくる。
頭上から降ってくる彼の優しくて甘い声。
「俺はずっと好きだから」
(あなたの大きな手と)(これから先も繋いでいたい)
Fin