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□2.謝るくらいなら付き合ってよ
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あれから数日
わたしの周りは騒がしくなってしまった。
「七海〜っ!」
平凡なあの日々がうそだったみたいだ。
「七海、一緒に帰ろう?」
「七海ノート見せて!」
名字を呼び捨てで呼ぶようになって、
子犬のような一十木くんが休み時間と放課後必ず私の所に現れるようになっていた。
可愛いからいいけどさ、
「あの子また一十木くんといるよね〜」
「ほんとうざい」
人気者の彼にはファンクラブも存在する。
だから妬みを買ってしまうのだ。
私は今絶対に目をつけられている人No.1に違いない。
……という予想が見事に当たったのだ。
だから私は今校舎裏に呼び出されている。
何、この漫画みたいな展開
「あんた、一十木くんの周りうろうろし過ぎ!」
「何様?!」
3人の先輩にガンを飛ばされている。