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□1.いいよ、俺、待ってるし
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「七海さん、好きです!俺と付き合って下さい!」




『え、』




今日の天気は快晴。


もうすぐ夏という雰囲気も虫の声で感じる。


いつもの中庭で
いつものベンチで
いつも一緒の友達と共にお弁当を食べていた私、七海春歌は2組の一十木音也に告白されました。


私達は1組で一十木くんとは別のクラスだ。

彼はたしかに人気がありかつ明るいので有名だが私はほとんど関わっていないためこの状況が理解できない。


一緒にいる友達は後でね、と言ってどこかに行ってしまった。


一人にしないでよという私の気持ちは彼女に届かなかったらしい。



『あの……一十木くん?』



「ん?俺は一十木だよ?」



『じゃなくてなんで私?』



「俺の好きな人が七海さんだから?」



駄目だ。

このままでは話がもっとおかしくなってしまう。


中庭は私達二人しかいないのだ。
普通昼休みは皆教室で食べる。


どうしてこんなにも景色が、普通の一日が突然変わってしまったのだろう


しかもこんな普通の中の普通の私にイケメンの一十木くんが告白するなんて…






 
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