DRRR!! 小説
□相思相愛
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『じゃあ、もしも。
もしも、臨也が死んだとすれば・・・
静雄はどうするんだ?』
臨也が、いなくなる。
俺の目の前から、
俺の視界から、
池袋から、
新宿から、
この世から___
いなくなる。
考えたことも無かった。
気づけば俺はノミ蟲を追いかけていて、
ずっと殺し合いをしてきた。
そんなアイツの存在がなくなる、なんてこと、考えてもいなかった。
「そりゃあ・・・
嬉しいけれども・・・」
そうだ、俺はアイツが嫌いだ。
死んで欲しいと思っている。
そんなノミ蟲がいなくなる。
嬉しいじゃないか。
けれども・・・・
この胸の、つっかかっている何かは。
なんなのだろう-