DRRR!! 小説
□俺のノミ蟲がこんなに可愛い訳がない
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「あれ・・シズちゃん?」
「!! 手前、俺の目の前でぶっ倒れたんだぞ!?」
「え、じゃあ、シズちゃんがここまで運んできてくれたの・・?」
「・・・おう」
「そっかぁ、ありがとね」
ふにゃり、と微笑む。
!!!!
いや、そんな訳はねえ!
あったら駄目だ!
その。。
ノミ蟲が、可愛く見えて。
「あ、じゃ、じゃあ俺は体温計取ってくるから!!」
俺はその場から逃げたい一心で、投げやりに、言い訳に近いことを言った。
「シ、シズちゃん、駄目ぇ、行かないで・・・」
うるうるとした目で、しかも上目遣いで、俺を見る。
熱のせいで顔は紅潮していて。
「ぶっ!!!」
「シズちゃん!?」