T&B 小説
□バレないように!!
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今日は、虎徹さんと僕が付き合って1年目の記念日だ。
虎徹さんの為にも、何かプレゼントをあげなければ!
と、いうことで、僕はさっそく悩んでいた。
まず、虎徹さんにはサプライズでプレゼントをあげたいのだ。
こういうことだけには勘の鋭い虎徹さんのことだ。
普通に行ったらバレるに違いない。
「どうすればいいんだろう、、、」
誰かに相談するのもひとつの手だと思ったが、僕が相談できる相手など、、、虎徹さんぐらいしかいない。
でも虎徹さんには、このことは秘密にしなければならない。
一体どうすれば、、、
この時ばかりは、僕の性格と人脈の無さを呪いたい気持ちになった。
ふと傍にあった雑誌を手に取った。
裏の広告ページに目をやり、そこには良くある通販の記事があり、そして更にありがちなサプリメントを紹介していた。
その内容は、サプリメントを飲んで生活習慣が改善、そして普段の生活も充実・・・
まさに人生が薔薇色〜なんていう、ここでも更によくある内容だ。
いや、でもこの写真の男性、本当に別人ではないのか・・・
僕は、そういうことには簡単にだまされない人間なんだ。
そんなどうでもいい疑問が頭の中をよぎり、一周回って僕の頭から出ようとした、
その刹那。
まさに、湧き上がってきたのだ。
漫画だったら、頭の上にピカピカに光った電球が出てくるような、そんな感じだった。