DRRR!! 小説
□相思相愛
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『なぁ、毎回思うんだが、』
『そんなにアイツが嫌いなら、関わらなければいいんじゃないのか?』
いつもと変わらない、景色。
いつもと変わらない、話。
「まぁ、確かにそうなんだがよぉ・・・」
セルティはいい奴だ。
俺みたいな化け物の話を、黙って聞いてくれる。
当のセルティも化け物なんだろうが。
俺はあのノミ蟲野郎が大嫌いだ。
世界で、否、この世で一番気に入らねぇ。
それなのにアイツは池袋に来るんだ。
何をたくらんでいるのかは知らないが、とにかくアイツが来るとロクなことがない。
-嫌いなら、関わらなければいい
セルティが言ったことは間違っていない。むしろ正論だと思う。
俺はアイツが大嫌いなのだから。
関わらなければいいだけの話なのだが。
「しかしよぉ・・・
俺はどうしてもアイツを見つけちまうんだ。」