DRRR!! 小説

□俺のノミ蟲がこんなに可愛い訳がない
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今日はいい天気だ。
ムカつくぐらいいい天気だ。

そんなとき、俺の視界に黒いものが見えた。
アイツだ。

俺はアイツを見ると、どうしようもなく殴りたい衝動に駆られるんだ。
気がつくと俺の脚は、アイツの方向に歩き出していた。

「いぃぃざぁぁぁやぁクゥゥゥン?
なんで手前が池袋にいるんだよぉ!」

俺はそばにあった標識を引っこ抜いた。

「ちょ、シズちゃん・・・
今日は勘弁してよ、ね?」

そういうと、アイツはいつもより余裕のない笑みを浮かべて、俺を見た。

なんか、いつもと違う・・・
いつもなら、アイツから俺を煽って、イラつかせるんだ。

「あぁ?んなもん関係ねぇよ。
俺が手前を殴りてぇんだ。
だから手前のことなんて関係ねぇ」

「おいおい、どこのジャイアンだよ・・・
って、ぉあ!」

標識を振り回すと、ノミ蟲は、それをヒョイっと避けた。

「あの、ホント今日は・・むり・・」



ばたん!



は?

なんだよ。

なんでノミ蟲、ぶっ倒れてんの!?
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