*short* 恋スル?
□朝のライオン/D41
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『たっくーん??』
いつもと同じ朝。
いつもと同じ彼。
ナイターの日は決まってお昼の12時に起きてくる。
だけどなかなか起きないから・・。
いつも私が起こしてあげる。
寝室のドアを開ければ
愛しさのかたまりが上下にうごく。
彼の規則正しい寝息。
「ん〜・・・・」
『たっくん、おはよ!』
「・・ん・・ななこ?」
『早く起きてご飯食べなきゃ、遅刻しちゃうよ〜??』
「あと5分・・」
そういった彼に手を焼いて・・。
布団をはがした瞬間・・
『きゃっ!』
「そんなに俺に起きてほしいの?」
私の視界には天井と彼の笑顔
「まったくななこは・・。ホントに俺が大好きなんだから〜w」
この人・・さっきの私の言葉を聞いていたのでしょうか?w
「遅刻する」そんな言葉は彼の頭にないようで・・・
『ちがうっよぉ・・。遅刻するって・・んっ
』
私の言い訳はあっけなく彼の唇にふさがれて・・。
「このまま俺が愛してあげようか?」
ニヤリと笑う彼に何も言えなくて・・。
首筋に走るチクっとした痛み。
『朝・・倉さんに・・っ』
「朝倉さんがなに??」
余裕の顔した拓也は私の頭をやさしくなでた
『朝倉さんに怒られたって知らないよ!』
「ん〜?ななこを愛して怒られたんなら俺は別にいいけど〜?」
『/////っ・・やっぱダメ〜!!』
逃げようとしてもダメ。
もうすでに彼の腕の中。
「今日は練習休もうかなぁ・・」
明日立てないかも・・なんて彼が笑うから。
『休んでいいわけないでしょっ!!』
私のお説教なんて
きっと彼には届いてない。
やさしい手つきで私を扱って。
気付けば来ていたワンピースはもうベットの下に・・。
『たっくん、ホントにダメだって!///』
私の抵抗は無駄で、彼はもう本気。
甘いキスがひとつ・・ふたつ・・
たくさん降ってくる。
まったく・・。
手なずけるのが大変なライオンだ・・。
結局私は彼に身をゆだねてしまった。
拓也の鞄で
「井端」と表示された携帯が
鳴り続けていることも知らずに・・。
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あとがき/おまけ↓↓