鏡の国の王子様

□第一章:出会い バータジース
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「たまにはこういうことも悪くないな」

バータ
は、庭園の中心あるバラ園に来ていた。

広大な面積を有するバラ園は、迷路のようになっていた。

「ふんふんふ〜ん♪」

バラの手入れを頼まれたバータ
は、鼻唄混じりで作業をしていた。

文句を言っていたわりには飽きもせず、黙々と仕事をこなしている。

意外と器用らしく、ハサミを動かす手もさまになっており、手際よくバラの棘を取り除いていた。


それから数時間。

突然、バサバサバサーーー!!!!と大きな音がした。

「な、なんだ?今の音は!」

バータは作業の手を止めて言った。

「すぐ近くみたいだな。ちょっと気になるな・・・行ってみるか・・・」

バータ
は音のした方へ行ってみることにした。
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