土佐の華

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  『銀ちゃーん!』


ここはかぶき町
坂田銀時が営んでるという万事屋の玄関前だ
チャイムを鳴らし目当ての名前を呼ぶと
誰か知らないメガネの男の子が玄関を開けた


新八「あ、はい・・・なんでしょう?」


あの男、もうこんな大きな子供がいるのか


  『すいやーせん、あし真田かほゆうもんなんやけど
   ここに坂田銀時ゆうひと居ゆうか?』
新八「・・・あ、えっと、銀さんですか?」


突然の方言にビックリした新八だったが
すぐ奥にいますよ、と中に案内した


新八「銀さん、お客さんですよ」
銀時「あー?」


ジャンプを読みながら目線だけ少し向ける
新八の後ろにいるまだ若い少女
ショーパンに白のブラウスを着ている


  『銀ちゃん!』


どっかで見たことあるのは確かだが思い出せない
すげぇ可愛いから忘れるはずないのに・・・


  『覚えちょらんが?かほちや』


思い出した、かほって名前にこの方言


銀時「お前・・・本当にかほか?」


最後に会ったのはいつだったか
一緒に攘夷戦争に出たきり会ってない。
あの時よりも成長し随分と女になってる


銀時「最後に会ったときはガキだったのによぉ」
  『ほがーに綺麗になっちゅう?』


可愛らしい顔から土佐弁が出るのは中々のギャップだ
コイツは攘夷戦争の時辰馬が連れてきた
ガキのくせにいい腕してて斬る事に迷いがなかった


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