あまい日常。
□始まり。 完結
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ナルトを背負って家に着いた頃にはナルトはカカシの背中ですっかり熟睡していた。
この分じゃ悪い夢を見る暇もなさそうだね。
カカシはナルトをそっと自分のベッドに寝かせてタオルケットでくるんでやると、任務の汚れを落とす為にシャワーを浴びに行った。
いつもより心持ちはやめにシャワーを終えて部屋に戻ると、熟睡していたはずのナルトがベッドに座ってキョロキョロとしていた。
「あれ、ナルト、起きちゃった?」
ナルトの隣に腰掛けて囁くような声で聞いた。
「ん…、カカシの兄ちゃんがいなくなっちゃったから、夢だったのかなって…。」
まだ半分寝ているのか、目をこすりながら答えた。
「あ、ごめんね。
だいじょーぶ、俺はナルトから離れたりしないから。
ほら、一緒に寝ようか。」
「ん・・・。」
ナルトを抱きかかえたまま一緒にベッドに入ると、タオルケットをたぐり寄せた。
「俺が一緒に寝てるから、怖い夢なんて見ないから安心して寝てね、ナルト。」
すでに規則正しい寝息をたてているナルトをぎゅっと抱きしめて、カカシも眠りについた。