short
□音がした
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『財前も身長伸びないね、ちっちゃい』
「バカにしとるんすか、てーるさん」
『いやあ〜?だって私とあんま変わらないじゃん』
財前の頭をポンポン、と叩きながら呟く
『身長差たったの3a』
まあ、私がでかいのもあるんだけど…
『そんなんで女の子のこと守れるのかな〜?なんてね』
「男らしくない、ってことすか
先輩、危ないっす」
『え?』
ぐいっ
『わ、』
急に腕を引っ張られて、よろけて転びそうになったけど
財前が支えてくれたおかげで転ばずにすんだ
顔、近い…
『あ、りがと…』
離れようと財前の体を押すが、離れない
「………守れましたけど」
『ちょ、ざいぜ…?』
「俺やって、男やで?」
─────ドキ
音がした、(恋におちる)