闇は私を明るく照らす
□裏切りと理由
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「きゃあぁぁあっっ!!」
『!?』
「どうした!?」
「何や今の悲鳴!」
亜莉沙の悲鳴に
跡部先輩以外のレギュラー陣が駆けつけた
「おしたり…せんぱ…」
涙を流しながら亜莉沙は忍足先輩に抱きついた
「どうしたんや?
亜莉沙、まさか…!?」
「うぐっ…ひっく、ひっく」
辺りを見回して
何が起こったのかを察し
先輩は亜莉沙を隠すように抱き締めた
「優…お前がやったのかよ」
『宍戸さ…違っ…!』
「何がだよ
お前がドリンクかけたんだろ」
……!? そんな……
『違います!!私は…!』
「じゃあその手に持ってるボトルは何?」
『え…?』
恐る恐る自分の手元を見ると 洗いかけで濡れているボトルが握られていた
端から見れば、その中入っていたドリンクが
亜莉沙にかかったように見えるだろう
『あ、あぁあ……!』
「何とか言えよ!!」