1967年9月22日、三重県伊勢市に生まれる。

18歳のとき、大学進学のため念願の上京を果たすが、ろくに大学にも行かず2ヶ月で中退。
20代半ばは部屋は4畳半、電気は未払いで毎月のように止まり、ガスも水道も電話も止まるほどの貧乏生活だったようである。それでもめげずに小説の執筆を続けられ、長編4作目の「サクリファイス」で第4回電撃ゲーム小説大賞で金賞を受賞。翌年、「サクリファイス」を改題、加筆、修正した「猫目狩り」で作家デビューを果たす。ちなみに「猫目狩り」は大コケしたらしい。そのせいか今は絶版状態で入手困難になっている。ぜひ再版を希望する。

その2年後、初シリーズの「バトルシップガール」を発表。当初はシリーズになるかは売れ行き次第だったようだが、結局全6巻に、番外編であるSPまで発売された。駄作扱いされている感があるが、当時はそれなりによく売れていたのである。確かに今の作風とは180度違ってとっつきにくい方もいるだろうが、橋本さんの良さが出ているし、SPは今のようなにほのぼのした感じが伝わってくる。未読の人はぜひ読んでみよう。

その後のリバーズ・エンドまではSF小説が主だったが、その後作風を変え、「半分の月がのぼる空」のような日常を舞台にした作品が多くなった。

人の感情描写が巧く、人と人の交流を優しく描いた切なく哀しい雰囲気が特徴であるが、時として残酷な文章に読み手は惹かれてゆく。猫が大好きで(猫バカ 笑)、猫を2匹飼っている。オフィシャルブログやあとがきには、猫1号、猫2号と紹介されている。ほとんどの作品に猫や猫話が登場する。

「リバーズ・エンド」の次シリーズの「半分の月がのぼる空」は、ドラマCD、アニメ、コミック化し、そしてなんと電撃では初となるドラマ化も実現し絶大な人気を呼んだ。

また、作品中に登場した砲台山のモデル、「虎尾山」では、砲台山(虎尾山)をきれいにしようという目的で地元の方々がNPO法人「自利利他」を発足させ、清掃活動を行っている。全国各地の半月ファンが訪れ清掃活動に協力し、橋本さん本人も何度か参加している。

最近では電撃文庫に関わらず、「君と僕の歌」はビジュアルノベルとして、「猫泥棒と木曜日のキッチン」はハードカバーで出版されるなど文庫以外でも活躍している。また、2006年2月には初めての一般文芸作品、「流れ星が消えないうちに」が新潮社から刊行され、メディアワークス以外での発売は初めてであることもあり話題を呼んだ。

その後も光文社から「ひかりをすくう」、新潮社から「空色ヒッチハイカー」などが発売され、また、野生時代、小説現代、小説すばるを初めとした文芸雑誌にも発表するなど幅広く活躍している。

2007年3月には野生時代で発表された「月光スイッチ」が単行本として発売されるなど精力的に本を出版している。

ただ、最近はこのような一般文芸での活躍が多く、電撃では出さないのか? 新シリーズは出ないのか?と言った声も少なくない。実際どうなるか、今後に期待。

20××年、直木賞受賞(笑)(でもいつかは取ると思います。取って欲しい)

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