小さな物語

□過去拍手
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※RE!で並盛ーズ







「うわーきれい・・・」





ビルや家々の隙間へと沈む太陽。

ところどころ漏れている光が
町を暖かく包み込んだ。












「おい、そろそろ帰るぞ。冷えてきたし」

「えーもう少し見ようよ」

「ざけんな。十代目がお風邪を引いてしまったらどうすんだ!!」







お前こそざけんな。
私の心配より十代目ですか。
そもそも十代目は室内にいるはずですが。


別にツー君可愛いから許せるけどこいつは許せない。


せっかくいい気分だったのにー。



獄寺をにらみつけてから
ツー君が待ってる教室へと走る。







「ツー君!!」

「なっ・・・その呼び方やめろっていつもいってるだろ!!」

「小さいころからこの呼び方だったからつい」

「十代目、こいつ馬鹿だから何言っても無駄っす」

「獄寺に馬鹿って言われたくない」

「なんだとっ!?」

「まあまあ落ち着いて・・・」









ツー君と獄寺と肩を並べて歩く帰り道。

私と獄寺が言い争って、それをツー君が止める。ということが何度もあった。



久しぶりに笑った。


今日は実に楽しい終わり方だ。


こんな帰り道も悪くないな。




終わりよければ全てよし

(私たちの笑顔を、真っ赤な夕日が照らし出す)
(明日は何を話そうか)
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