短編
□金に赤:オサ謙
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「忍足その髪の色どないしたんや?!」
「ああ、これか?昨日染めたんや」
2年になって直ぐ、謙也は地毛である黒髪から金髪に染め上げた
「あらぁ、男前が更に磨きをかけて男前になったやないのー」
「金色っ浮気かっ!!俺の髪もイケとるやろ?」
「それにしても何でいきなり金髪やねん」
同級生である仲間たちから口々とコメントが寄せられる
「いや、2年になったしちょっとイメチェンしたろ思てやな」
「それブリーチやろ?髪痛んだんとちゃうん?」
「せやかて染めるからには金っ金に染めたいって思っててんもん」
「忍足はんによう似合おてるで」
「ありがとう銀」
「あらん、アタシも褒めたんよー」
「金色もおおきにな」
「ほーら青少年たちぃーさっさと朝練始めんかーい」
オサムがコートから叫ぶ
「やばっみんな行くで」
「キャー待ってえー」
謙也の髪色が変わったこと意外はいつもと変わらない1日が始まろうとしていた。
*