短編
□一緒が良い:翔謙
2ページ/6ページ
翔太:
何やねんオトン・・・・
いきなり何言い出すか思ったら
部屋別々って・・・
有り得へんっ・・・
俺と兄ちゃんはずっと一緒にここで育ってきたんや
何が受験勉強やねん
俺邪魔なんかせえへんわ!!!
オトンに怒られた時とかは夜中まであやしてくれたり
カミナリが怖かった小学生の頃は一緒に寝てくれたり
算数が分からんときは自分の宿題ほっちのけにして俺に教えてくれたり・・・
この部屋には兄ちゃんに迷惑かけたことがぎょうさんあるけど思い出もぎょうさん詰まっとんのや
中学入って兄ちゃんと一緒の学ラン着れるようになったんに・・・
それとも・・・兄ちゃんはやっぱり俺のこと邪魔とか思っとるんやろか・・・
いつの日やったか兄ちゃんが貰てきたラブレター捨てたり兄ちゃんと兄ちゃんの友達が肩組んで仲良さそうに写った写真に嫉妬して捨てたり・・・・
最近は俺が2段ベッドの下なん良いことにこっそり寝顔覗きにいったり・・・・・
最近は自分でもおかしいと思うくらい兄ちゃんに慕っとった
嫌や・・・絶対離れとうない・・
涙が止まらん・・・・
嫌や嫌や・・・
*