短編
□愛を知らない:穂謙
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テツは穂走の部屋を出たその足取りで天馬の部屋に入った
「どうしたのー？テツー」
「どうしたもこうしたもあっかい
やっぱり穂走さん・・・・謙也クンに恋しとるわ」
「あ・・・やっぱりかあー」
「まあ、あれはあんま自覚あらへんみたいやったけどな」
「え・・・・じゃあ、ターゲット君殺さないの？」
「俺もそう思ってヒヤッとしたわ
せやけどもう策は練ってある」
「流石テツー！何なに？」
「狂愛
穂走さんには謙也クンを殺したいくらい好きになってもらう」
「え、何それ
本当に殺したくなるかわかんないじゃん
好きになってだから殺さないってなったらどうすんのさ」
「大丈夫や
言うたやろー？あの人は恋っちゅうんをどんなもんか知らん人や
せやからそれを生かしてやなあ、謙也クンを好きになってもらいつつ独占欲や嫉妬心も湧かせてもらうんや」
「どうやって？」
「そこは俺らの出番やろー？
俺らかて謙也クンいじめたいしなあ・・・」
「なるほどねえ、いいんじゃない？」
「ほな・・・謙也クン・・・・・・・・呼び出すで」
「うん！！」
２人はニヤリと笑った
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