※後編です
『凌輝視点』
俺の隣の家に住んでる幼馴染兼彼氏の名前は本堂裕一。
趣味はゲームとプラモ作り(医者の息子なせいか手先は不器用な俺と違って恐ろしい程器用だ)
要するに俗世間で言う『オタク』って奴だ。
なのにどんな女だろうと目を見張る程の美形だったからコイツの中身がどんなに秋葉系だろうと嫌味なくらい女にモテて。
其の度に俺がヤキモチ妬かされてるなんて
鈍感なてめーにゃ死んでも理解出来ねーんだろうな。
そう、思った―――
『反抗期アンチテーゼ』
「良く似合ってるじゃねぇか」
「う〜///」
俺はそんな裕一の逆鱗に触れてしまい、仕方なくコイツのお望み通りコイツの大好きなル●マリアの衣装を着てやったんだが。
「可愛いぜ」
「ッ///」
めちゃくちゃ嬉しそうに蕩けた様な顔を見せる裕一に、俺は心底ムカついた。
だってさぁ。
大好きなコイツの為に気合いを入れていつもより30分以上も時間掛けて支度したってのに
『可愛い』とか
『似合ってる』とか
褒める言葉なんて一言も言ってくれなかったのに‥
「フン!!」
「…凌輝??」
「どーせてめーはルナ●リアの衣装なら何だって可愛いと思うんだろ!!」
「はぁ??」
だからこそ、こんな風に表情を崩して、心から嬉しそうにする裕一が俺はどうしても許せなかった。
お前が萌えるのは俺じゃなくてルナ●リアの格好をした俺であって
お前が可愛いと思うのは俺じゃなくて、ル●マリアの衣装を纏った俺なんだろ!!
と、思ったから
「残念だったな!!だが所詮てめーの嫁は二次元なんだよ。幾ら可愛いと思っても俺様の美貌にゃ遠く及ばないぜ!?」
つい、ムキになってこんな事を口走っちまったんだ。
しかし、直ぐに我に返った俺は傍(はた)と気付いた。
って、これってまるで俺がルナマ●アに嫉妬してるみてーじゃねぇかっ!!
「凌輝、お前‥‥」
「ち、ちが‥っ///これは、その‥」
そう思ったから慌てて弁解しようとした瞬間だった。
「妬いてんのか??」
ぐあぁあああっ///
ほらみろ、突っ込まれちまったじゃねーかッ
だが素直に認めるなんて此の俺様に出来る訳も無く
「フ、フン!!誰が妬くかッ///べ、別にお前がルナマ●アのファンで俺より此の女に熱を上げてるからって嫉妬してる訳じゃねぇからな!!」
と、意地を張って否定してやったんだけど。
「っ、くく///」
「な‥何が可笑しいんだよっ///」
「お前其れ、如何にも自分は嫉妬してますって言ってる様なモンじゃねーか」
「なっ///んな訳あるかっ!!」
さも可笑しそうに笑った裕一がそんな訳の分からん事を言い出すから。
更にムキになった俺が真っ向から反論してやろうと構えた瞬間だった。
「…‥‥可愛いぜ、凌輝」
「あっ///」
「お前がどんな格好してようが、どんなに着飾ろうともよ。お前の可愛さはどんな萌えキャラも敵わねーくらい揺ぎねぇんだよ」
「〜〜〜っ///」
俺にとっては特にな。
なんて耳元で囁かれて。挙句
「好きだぜ凌輝。しかも可愛いお前が俺の好きなキャラの衣装纏ってシテくれるなんて最高」
「ゆ、ゆういちっ///」
「写メしていいか??」
「バカッ///だ、駄目に決まってんだろッ」
「チ」
「舌打ちすんなっ///」
なんて言われたらもう心臓のドキドキが収まらなくなって。
こんな安い口説き文句如きで骨抜きになる俺も俺だけどさ。
「…ま、いいさ。なぁ凌輝。俺の事、気持ち良くしてくれよ―――」
見た事も無いくらい嬉しげな綻び顔を向けられたら
「しょ、しょうがないから気持ち良くしてやるよ‥///」
堕ちるしかないなぁ。
って、思わされたんだ。
俺の衣装じゃなくて、俺だけに向けられた其の嬉しそうな笑みに絆されてしまったから―――
「んん、んっ///」
「っ、はぁ‥いいぜ、リョーキ。もっと‥舌を使って舐めてくれ」
口の中に含まれた、膨張した雄根を俺は夢中で舐めたり唇で扱いたりしてやった。
もごもごと口の中で舌を必死に動かし、亀頭や竿を中心に舐めていく。
そんな、何の変哲も無い奉仕でも裕一は嬉しそうに享受してくれた。
しかも
「すっげ、お前の舌‥熱くて柔らかくて最高に気持ちいいぜ。病み付きになりそうだ‥///」
う、と艶っぽい声が裕一の唇から漏れる度
「ん、はぁっ‥はふ、んむぅううっ///」
俺のおまん×からトロ、と愛液が零れ落ちて下着を汚していくから。
俺は息継ぎを適度に入れながらも決して離さずに裕一の逞しい男根を奉仕し続けたんだ。
ぴちゃぴちゃ‥ちゅ、ちゅ…くちゅ‥…
「はふ、うっ」
だが大きいせいか段々顎が疲れてきて。
苦肉の策で両手を根元に落とした俺は裕一の竿を手でも愛撫してやろうとしたのだが。
「…もういいぜ、凌輝」
「あっ///や!!なに、するのっ?!」
「決まってんだろ」
ガバッとそのままベッドの上に押し倒されて。
スカートをバッ、と捲った裕一が無理矢理俺のパンツを剥ぎ取ってしまった。
そして
「合体するんだよ。ロボットモノの醍醐味だろ??」
「ッ///」
なんて、つまんねー冗談言って艶やかに笑った裕一が強引に俺の中に猛った其れをずぶずぶと埋めていったんだ。
「は、ぁあぁあっ///」
ゆっくりと内部に沈んでいく裕一自身。
時々ビクビクと震える其れは酷く熱くて、奥へ奥へと進んでいく度に俺の正常な思考回路を奪っていったんだ。
「あぁ、んっ///は、すご…い。中で、ビクビクゆってるよぉ!!」
其れはまるで意思を持った生き物の様にも似ていた。
「じゃあもっと俺を感じさせてやるよ」
「っ、ひゃぁああああ///」
そして調子に乗った裕一がベッドに押し付ける様に俺の身体をぐいぐい押し倒してきて
「あ、う…うごか、ない‥‥でぇっ!!」
同時に子宮の入り口へ押し入る様に入ってくる裕一自身の強引さに目眩さえ覚えそうになった。
じゅぷじゅぷぐちゅぐちゅぬちゅっ
「あはぁんんっ!!や、激しい‥よぉっ///おなか、くるし‥‥ッ」
ガンガンとベッドが大きく揺れるくらい激しく身体ごと揺さぶられた。
其の度に結合部分からはぷちゅ、と厭らしい蜜が零れ落ちていったので
「やらしいぜ、リョーキ。まん×濡れ濡れ」
「あひぃっ!!い、いわない‥でぇっ///」
「たっぷり出してやっからもうちょいガンバレよ??」
「ひぐぅうううぅうっ」
厭らしい俺の身体に酷く興奮を覚えた裕一は嬉々とした表情で俺の最奥を何度も何度もしつこいくらいに小突くのだった―――
「…‥腰痛い。喉痛い、足もガクガクして最悪」
「悪かったって」
其れから数時間、俺は抱かれ続けた。
幾ら若いとはいえ、こんだけ犯ってたらバカになるって思えるくらい。
飽きる事無く連続で。
そして俺が文句ばかり言ってると
「ホラよ」
「ッ///」
ぺち、と頬に冷たい物が当たって。
「飲めよ」
其れが俺の大好きなトマトジュースだと直ぐに分かったので、俺の機嫌も直ぐに上昇してしまった。
「‥ありがと///」
「どーいたしまして」
ったく。
俺も安上がりだよな。
幾ら大好物のトマトに目が無いとは言え、こんなトマトジュースくらいで手を打つなんてよ。
そんな事を考えながら缶ジュースの蓋を開ければ、ぷしゅっという音と共に床に散らばったコスプレ衣装が目に入る。
ったく、物好きっつーかやっぱ変態だわコイツ。
こんな衣装を着させて何が面白いんだか。
「わっかんねーなぁ」
そうして、どこまでも趣味が平行線だった彼氏に理解を示せずそう呟きながら缶に口を付けようとした瞬間だった。
「…‥凌輝」
不意に俺の名を呼んだ裕一がフ。と柔らかく笑って肩を抱き寄せてきたので。
「ん??」
何気なくチラリと恋人である男の顔を見上げれば奴は酷く幸せそうな顔をしてこう言ったんだ。
「俺は‥ルナ●リアよりもカ●リよりも遥かにお前の事を愛してるぜ」
「ッ///」
と。
そんな、ズルイ彼氏にドキドキしながらも
「おれだって、おまえのことどんな萌えキャラよりもあいしてるよ///」
意外と厚い裕一の胸板に、俺はずるずる顔を埋めて力の抜けた身体を預けるのだった―――
(そういやぁ‥お前の好きな●桜戦隊ソルジャーズのゲームが今度発売するらしいぜ)
(!!)
(しかもPS Vitaで)
(そ、そうなんだ‥)
(欲しいのか??)
(でも…俺、ゲームとかわかんないし。其れにアレって並ばなきゃ手に入らないんだろ??)
(‥‥‥お前の分もちゃんと確保しておいたから今度一緒にやろうぜ)
(ッ///ゆういち?!それ、ホントか??)
(こんな事で嘘なんざつくかよ)
(あ、ありがとっ///)
(おいっ///裸で抱きつくな、襲うぞッ)
end