※アンケリク作品
・書生多摩川×篤志家の娘凌輝の身分差恋愛
お互い好きなのに想いを伝えられず
政略結婚させられることになり結婚前夜、募りに募った想いが暴発
の続き
俺の名は前屋凌輝。
父親は此の土地一体の資産家であり、其の有り余る資産を持て余すように篤志家も兼ねていた。
そして其の伝で知り合った想い人
『多摩川カイ』と、晴れて想いを遂げる事が出来た俺は
「やぁ、凌輝。彼がお前の婚約者‥『本堂裕一』君だぞ」
「…‥‥どーも」
婚約者である男との結婚を決意し、こうして愛しい男を捨ててまで嫁ぎ先に足を運んだのだ。
其れが更なる悲恋を生むとも知らずに。
『この想い、誰にも』
「お前さぁ。こんなのもマトモに作れねぇの??」
「ぐっ///」
ハッキリ言って
此の『本堂裕一』という男が俺は好きになれそうになかった。
何故なら
「つうかコレホントに食いモンかよ??」
「子供のママゴトじゃねぇんだぞ??」
「実家に戻ってもちっと花嫁修業して来たらどうだ??」
ものすごーく嫌味で
ものすごーく意地悪な性格してたからだ。
でも
「…‥‥次は大丈夫だから!!」
「いや、何が大丈夫なんだよ」
「ちゃ、ちゃんとした料理作ってみせるもんっ///」
実家に帰る訳には行かなかった。
だって今戻ったらもう二度と此処に戻って来れなくなるから。
多摩川さんの傍から‥離れたくなくなるから。
だから意地でも此処に残るしか無かったんだ。
でも
「ハ。こりゃ今日の飯は無し‥か」
「!!」
お世辞にも優しいとは言い難い此の男のボヤきに流石の俺もムッとしてしまい。
こんな事なら此の男の言う通り確かに花嫁修業を頑張れば良かったとも後悔したけれど
「煩いなぁ、絶対ちゃんと作ってみせるんだからあっち行っててよ!!」
「お、おい!!何す―――」
コレ以上干渉して欲しくなくて、さっさと台所から追い出してやったのだ。
ぐいぐいと、此の嫌味な男の背中を押して。
そして
「イイって言うまで此処に入ってくんな!!」
そう大声で宣言した俺はぴしゃりと障子を閉めてやったのだ。
そんな俺の態度に呆れながらも
「…‥しょうがねぇなぁ」
クスッと笑った婚約者は、何故か愉しそうに其の場を離れるのだった。
それから数時間後。
ようやく、失敗作の中ではマシな出来栄えの料理を作る事が出来たんだけど―――
「コレじゃまた馬鹿にされそう‥…」
やっぱり料理が下手糞な俺には無理だったようだ。
そんな、何も出来ない自分が情けなくて。
家の安泰の為に嫁がなくちゃならないのに
身分違いの恋を諦めなくちゃいけないのに
気が付けば
「多摩川さん…逢いたいよぉ///」
俺は弱気になってしまいポロポロと涙を零してしまったんだ。
「どうしよう、このままじゃ捨てられちゃうよぉ。…もう帰る場所も無いのに、抱き締めてくれる人も居ないのに。俺、どうしたらいいの??」
と。
其の時だった。
「飯まだかよ」
「!!」
「お、出来てるじゃん」
勝手に扉がガラッと開いたかと思うと。
無遠慮にも台所へズカズカ乗りこんで来た婚約者である男は不味そうな俺の料理を見て
「ふーん‥‥」
と気の無い様子で眺めたのだ。
でも其れが悔しくて。
また嫌味を言われるような料理しか出来ない時分を恨めしく思っていると
「!!!!!」
何と此の男は
ひょいっと一つまみして
ぱくっと食べてしまったのだ。
そしてもぐもぐと口の中で俺の手料理を転がすと
「味付け薄ッ!!何入れたんだよ??」
なんて酷く驚いた様子で見返して来るから。
俺はバツの悪そうな顔をして
「醤油‥」
と答えてやったのだ。
そーすりゃ案の定呆れた様子で
「はぁ??お前肉じゃがは醤油とみりんと砂糖が基本だろーが」
なんて言われてしまったんだ。
だけど生まれて此の方料理なんてした事無かったから分かる訳も無く
「ごめん‥…///」
こんな事なら意地を張る前に誰かに聞けばよかったと激しく後悔させられてしまった。
でも―――
「ほら、貸せよ」
「……‥えっ??」
「味付けをし直せば煮物なんだから何とかなるだろ。お前も手伝えよ」
「あ、う‥うん///」
何故かコイツは怒らなかった。
それどころかてきぱきと俺に指示を出し
「これからは俺がお前に料理を教えてやるよ」
凄く楽しそうに笑って言ったから
「ッ///」
俺は不覚にもドキッとさせられてしまったんだ。
此の、婚約者である『裕一』という男の笑顔に。
でも認めたくなかったから誤魔化すようにそっぽを向いて
「フン///」
と呟いた俺は、決して裕一を認めようとしなかった。
初夜を迎えるまでは―――
「あ、ちょっと待ってよ!!」
「何でだよ??」
「だ、だってぇ///」
布団に入った途端、俺は裕一に襲われた。
だけど愛する男以外と抱き合うなんて冗談じゃない。と思ったので
「何でこんな事するの??俺達まだ出逢って間も無いのに‥可笑しくない??」
迫る奴の胸板をぐっと両手で押してそう言ってやったのだ。
でも
「可笑しいのはお前の方だろ??」
「え‥…??」
「俺達は婚約してんだぜ??て事はつまり。遅かれ早かれ何時かこういう事をするって事だろ??」
「そ、そうかもしれないけどっ///でも‥!!」
「だから抱かせろ」
裕一は其れを物ともせず俺に迫って来た。
「あっ?!」
サッと手を取られ
縫い付ける様にそのまま布団に押さえ付けられる。
其れが悔しくて
「やだっ///止めて、好きでも無い癖にこんな事しないでよっ///」
俺は猛然と暴れてやったんだ。
じたばたと。
しかし―――
「好きだ」
「……‥え?!」
一瞬、聞き間違いかと思う様な言葉に唖然とさせられる。
更に
「お前の写真を一目見た時から気に入ってた」
「だからこうしてお前が俺の傍に居てくれるのがホントに嬉しかった」
「これからも‥傍に居てくれるだろ??」
なんて顔に似合わずキザったらしくて恥ずかしい事を平気で言うから。
「うぅっ///」
そんな心底嬉しそうな面して言われたら
嫌だなんて、言えないじゃん‥‥
そう、思ったから
「うん、いいよ」
「!!」
「裕一の‥傍に居てあげる」
「ッ///」
俺は諦めに似た口調で言ってやったんだ。
多摩川さんよりも、此の男を選ぶと言わんばかりに。
すると
「―――約束だぜ、凌輝」
「あ///」
裕一は今までとは比べ物にならないくらい優しい声色でそう呟いてみせた。
そして静かに目を伏せたかと思うと
「どんな事が起きても。俺の傍に居てくれ」
なんて言って、まるで儀式の様に俺の手を取り甲に口付けて来たから。
「ゆういち‥///」
写真でしか知らない相手をよく好きになれるよなぁ。なんて想う反面
此処まで真剣に俺の事を想ってくれるコイツの事を、少しだけ好きになれそうかも。って思ったんだ。
其れでも、多摩川さん以上に好きになれる自信は無かったけど。
そんな、徐々に変化する自分の気持ちに戸惑いながらも覆い被さり俺を見下ろす裕一を見上げていると―――
「だからいいだろ??」
「ひゃっ///」
するん。とナイトウェアの中に裕一のごつごつした手の平が侵入して来て。
完全に油断していたせいであられもない声が上がってしまった。
更に
「柔らけぇな///」
「んぁっ///」
まだ柔らかい胸の突起をむにりと指で摘まれ、そのままやわやわとおっぱいを触られると気持ち良さで目眩が起きるほどだった。
「や、んんっ///」
ゆっくりと、裕一の手の動きに併せて俺の大きなおっぱいがたゆんたゆんと揺れる。
其の様をニヤニヤと何故か嬉しそうに見詰めて居た裕一が笑ってこう言ったんだ。
「俺好みのカラダに仕上げてやるよ」
クス、と口元に零れる妖艶な笑み。
加えて、例え様も無いセクシーな声に思わずドキッとさせられる。
其れが悔しくて
「くっ‥‥///」
ぷいっと横を向いてみせれば
「こっち向けよ」
「や、何す‥んんんっ///―――」
案の定、唇を簡単に塞がれたかと思ったら其の矢先にぬるっとした感触の舌先が俺の中に潜り込んできたんだ。
其の直後、咥内に侵入して来た舌先がくちゅくちゅと内部を蹂躙(じゅうりん)し、犯し始めたので。
「んぁ、は‥んむぅっ///」
息継ぎを許さない其の激しい口付けに、俺は息苦しさと甘い痺れを覚えてビクッと体を痙攣(けいれん)させてしまった。
そんな、初々しい俺の反応が嬉しかったのか
「…‥可愛いぜ、リョーキ」
「なっ///」
くす、と色っぽく裕一が笑ったので。
間近で見ると意外と端麗な其の顔の作りと思わぬ褒め言葉に俺の身体は芯までかぁっと熱くなってしまった。
「か、可愛くなんか―――///」
ヤバイ。
自分でもはっきり分かるくらい顔が赤くなってる。どうしよう。
凄く‥恥ずかしいよ///
なんて思ってると。
「んぁっ?!」
再び裕一が俺のおっぱいをぐにぐにと少し乱暴に揉んできたので
「あぅ、い‥痛いよ、もっと優しく……///」
力の入った愛撫に対し、眉を顰(しか)めて抗議してみせれば。
「わ、悪りぃ。痛かったか??なら…コレはどうだ??」
「んくっ///」
慌てて裕一の手から力が抜けて、代わりに壊れ物を扱うような優しい手付きに早代わりしたんだ。
其の力加減は程良く心地良くて。
人肌の体温に安らぎを覚える様な錯覚を抱いた俺はうっとりとした表情で目の前の男を見上げてみせたんだ。
「ゆ、ゆういちぃ…‥///」
「何だよ、そんな可愛いツラしやがって。一丁前に感じてんのか??」
「わ‥わかんない。わかんないけど―――」
クリクリと乳首を弄くられるとあそこがじんじんと痺れる様な熱を覚えて。
自然とおまん×がきゅんきゅん疼いたから
「は、早く触って??おっぱいばっかりは‥イヤッ!!」
我慢出来ずに俺は両足をもじもじ摺り寄せ、堪らず裕一にお強請(ねだ)りしてやったんだ。
でも、裕一は素直に俺の言う事を聞き入れてくれる様なタマでは無かった―――
「…‥何処を??」
「ッ///」
「ハッキリ言えよ。お前、何処を触って欲しい訳??」
何だよ、意地悪!!
つうかそんな嬉しそうな顔して言うんじゃねぇよっ///
でも、でも―――
「…‥って、欲しいの」
「ん??」
「お、おまん×を‥触って欲しいの///お願い裕一、意地悪しないで―――」
「ッ///」
理性よりも簡単に性欲が勝ったせいなのか、気が吐けば俺は羞恥を覚えながらもそんな卑猥な言葉を口にして居た。
裕一に触って欲しくて。
多摩川さんが教えてくれた快楽に逆らえなくて。
自分でも、相手は自分の愛する男じゃないのにこんな風に淫らに愛撫を求めるなんて薄情で淫乱な女だなって思ったけど。
「…いいぜ、俺がお前をちゃあんとイカせてやるよ」
「ひゃぅううんんっ///」
俺の言葉を受けて嬉しそうに微笑む裕一の顔を見るだけでドキドキして。
初めて、コイツの温もりを。熱を。愛情を欲しいとカラダが悲鳴を上げるように熱く燃えたから。
どうしても、繋がりたいという欲求に逆らえなかったんだ。
まるで裕一の熱に感化されたみたいに。
「此処を弄って欲しかったんだろ??」
「ふ‥…///」
だから裕一が躊躇いも無くしとどに濡れた陰部を触ってくれるだけで心臓が飛び跳ねそうになるくらい嬉しくて、恥ずかしくて、気持ち良くって。
「こうやって、よ」
「あぅううっ///」
ぐちゃぐちゃと、濡れた陰核を指で擦られて捏ねられる度に自分でも信じられない位甘い声が口から漏れてしまった。
「はぁあああんんっ///な、何コレ?!気持ちいいよぉ、じんじんするのぉっ///」
「ハ。すげーまん×濡れてやんの。お前の身体…やらし過ぎ」
「んくぅううっ!!あぁ、イヤッ///そんなに弄っちゃだめぇええっ///」
くちゅくちゅくちゅっ
コリコリに硬くなった陰核を指で攻められる度に身体がビクビクと断続的に震えた。
更に太腿を愛しげに撫でる裕一のせいで呼吸が荒くなり
「はぁん!!らめ、もぉ…あたま、真っ白になっちゃうぅううっ///」
まさにイク、という寸前になった瞬間―――
「…‥あ??」
裕一の手淫がぴたりと止んでしまい、代わりに間抜けな自分の声が室内に響いた。
其れが恥ずかしくて
「うぅ///な、なんで‥??」
「…‥‥」
一言も喋ってくれない目の前の男を恨めしげに見詰めてやれば
「イク時は‥どうせなら一緒にイこーぜ」
「!!!!!」
暗闇でもハッキリ分かる位、酷く幸せそうな裕一の顔が映って。
其れと同時に俺は両足を抱えられ、有無を言わさず挿入されてしまったんだ。
裕一の、立派な陰茎を。
「ひぎっ///」
「…あんま力まないでくれよ??」
ずぶ、と嫌な音がして。
其の後ぬぷぬぷと美味しそうに俺のあそこが裕一のちん×を飲み込んでいく様がちらっと視界に入ってきたから。
「やっ///」
まさに結合する瞬間を目の当たりにした俺は慌てて顔を逸らしたけれど。
「あぅっ///」
「すげー‥お前の中、熱くて溶けちまいそうだぜ///」
熱い吐息を漏らした裕一が凄く嬉しそうな声でそう呟き、腰を軽く打ちつけてきたから。
「あぁんっ///」
ぱちゅん、という水音と共に繋がった場所から甘い痺れが渦を巻いて俺を襲った。
「や、動かないでゆういちぃっ///」
其れは初めて多摩川さんと繋がった時の快感と全く同じで。
余りの気持ち良さに戸惑ってしまった俺は咄嗟に裕一の逞しい胸板を押しては嫌々と首を振ってみせた。
しかし
「…此処まで来て止まれるかよっ!!」
「んあぁあぁああっ///」
裕一は俺の言葉を無視して、腰を激しく前後に振って来たんだ。
其のせいでずちゅずちゅと生々しい蜜音が陰部から漏れて。
「やぁあんん!!やめて、激しくしちゃいやぁああぁっ///」
最奥を小突かれ、もどかしい快楽の熱が下腹部に溜まって俺を悩ませる。
ぐちゅぐちゅぐちょっ
「っ、あ。リョーキ、いいぜ///お前のまん×、最高だッ!!」
「ひゃぁああんんっ!!あ、あぁあっ///ゆ、いち‥も、無理ぃ。離し、てっ///」
「ダメだ。止まんねぇよ‥」
ハ。と息を漏らした裕一はとても格好良くて色っぽくて。
目の前で揺れるコイツの前髪に触りたいな、なんて思いながらも
「はぅうううんんんっ///しょこ、らめっ!!感じちゃうよぉおおお」
おまん×をコレでもかってくらい、裕一の猛々しい雄根に攻められた俺は呆気なくイってしまったんだ。
「ひぐっ///」
ビクン、と盛大に身体が大きく揺れた。
そして、イッた余韻ではぁん。と悩ましい吐息が自然と口から漏れたにも関わらず
「あうぅっ///や、ゆういち?!も、もイッたの!!うごかないでよぉっ///」
「‥ハ。そんなん知るかよ。最後まで‥ちゃんと付き合って貰うぜ??」
「やぁあああっ///」
裕一はそんな俺の訴えを無視して構わず腰を振り続けたんだ。
パンパンパン、と。
其れはイッた身体には辛い位の激しい性交で。
「んひっ///や、ホントに‥お願いだからぁっ///」
なんて言っても許してくれなくって。
「もーちょい、耐えてみろよっ」
「あぅうううぅうっ///」
結局、裕一がイクまで俺は何度も何度も犯され達してしまうのだった―――
そうして、何度交わったか分からなくなる程時間も過ぎて。
ようやく解放された頃には
「…‥良かったぜ、凌輝」
「ッ///」
俺は裕一の腕枕の中で、顔を真っ赤にして埋めていたのだ。
「ばか///」
わざわざそんな事言わなくていいのに。
そう思いつつ、俺はチラリと裕一の顔を盗み見てやった。
「…‥何だよ」
「別に。何でもないよ///」
「あ、そ」
月明かりに照らされる裕一の顔はとても綺麗で。
自然と多摩川さんとどっちが綺麗かな。なんて思ってしまった。
其処でハッとした俺は思わず俯き
「…‥ったく。何考えてんだか。未練ったらしいだろ、ホント」
未だに忘れる事の出来ない、初恋の人と目の前の夫となるべき男を比べた自分を恥じたのだ。
そんな俺を怪訝な表情で見詰めていた裕一だが―――
「…凌輝」
「な、なに??」
突然ギュウッと抱き締められて。
其の上、酷く柔らかい声で裕一が
「幸せにすっから」
「!!」
「だからそんな顔すんなよ。お前は‥笑ってる顔が一番可愛いんだからよ」
なんて言うから。
「‥‥もぉ、ホント‥キザなんだから///」
俺は、そう言い返すのがやっとなくらい恥ずかしさと嬉しさで一杯になってしまったんだ。
だってズルイじゃん??
一番欲しい言葉を欲しい時にくれるなんて。
だから俺は覚悟を決めて、裕一の背中に腕を回して言ってやったんだ。
「でも、嬉しいよ。ありがとな、ゆういち///」
って。
瞬間、就寝前で眼鏡を掛けてない奴の瞳が大きく見開かれるのが分かったけれど俺は敢えて気付かない振りをして
「俺も、お前の事好きになれるよう努力するから。だから‥お前の手で俺を幸せにしてね??」
キス、してやったんだ。
自分から
それは拙いキスだったけれど。
でも―――
「ッ、凌輝///」
ちゅ、というリップ音と共に俺の唇が其処から離れた瞬間、裕一の顔は面白いくらい真っ赤になってしまった。
其れが可愛らしくて。
「フフ、裕一。顔真っ赤だよ??」
なんて茶化してやれば
「…バカ野郎///誰のせいだと思ってんだ///」
少し恨めしそうな顔して裕一が俺の事を見詰めるから。
ちょっとずつ
本当にちょっとずつだったけど
俺は徐々に裕一と言う人間に惹かれていったんだ。
まるで其れが必然であるかの様に。
「…‥好きだ、凌輝。だから信じてくれ。必ず俺がお前を幸せにする」
「うん、信じるよ。だから裕一も俺の事、信じてね??」
そうして
初夜で初めて心を通わせた俺達は、永遠の愛を誓い合うのだった。
其の永遠が、望まぬ形で叶うとも知らずに―――
※微妙にまた続くかも。