baseball dream

□待っててね
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退屈な毎日が変わった




そして、
あの人はあたしの
人生まで変えることになった・・






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「なぁ、職員室ってどこやったっけ?」

『え、あ、そこを左に曲がったらすぐですよ!』

「左な?おっけ!さんきゅー!」



(坂本先生か・・、
まだ学校になれてないんだなぁ)


「ちょっとぉ!美香ってば早いー!」

『あ!ごめん!』

「まったくー・・しかも、
今、坂本先生と喋ってたでしょう!」

『喋ってたって・・、
ただ職員室教えただけだよ?』

「ずるーい。あたしも
朝から坂本先生と話したかったぁ」

『優香が歩くの遅いからでしょ〜
ずるくないですぅ』

「ふん!いいもんね!
あたし、今日から野球部の
マネージャーやるから〜」

『顧問が坂本先生になったから?』

「そう!
そのほうが近づけるでしょ?」

『不純な動機じゃーん
しかも優香、野球のルールとか知ってんの??』

「全く!だから、
美香に教えて貰っていい?お願い!」

『しょうがないなぁ』

「きゃー!ありがと!
美香大好きぃ!はあと」

『ありがと!あたしも!はあと』









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「席着けよー」



「きゃー!かっこいい!」
「やばいでしょー!」


今日もクラスの女子たちは
騒いでいる


坂本先生ファンがいっぱいな女子の中、
あたしは
(そんなかっこいいかなぁ
いい先生だとは思うけどねぇ)
なんてみんなには言っている




「じゃぁSHR終わり。
あ、終わったら高橋ちょっと来い」

『? はーい』


「起立、礼」


『なんですか?』

「ちょっとさ、お願いがあるんだけどいい?」

『んー、いいですよー』

「言ったな?笑
お前さ、野球部のマネージャーやってくんない?」

『ええ?!だって、もう6人も
いるじゃないですかぁ!』

「マネージャーは野球好きじゃないと
務まらないんだよね。お前やれ」

『しかもあたし、
料理部に入ってるし』

「知ってる。そこをなんとか・・!」

『うーん・・やりたいけど、
両立はキツイですって』

「一応考えといてな」

『え!ちょっと・・!』


ガラガラ


ピシャッ


マネージャーかぁ・・
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