長い夢
□14 朝
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あ、名無しさんがこっち来た。
レ「お帰り〜」
「…?た、ただいま…?」
なんかレッドさんこんなキャラだったか?
レ「なにそのハテナ。早くかえろー」
「あ、うん」
レ「やっぱりキャサリンってかわいいね。でも、感情の変化が俺にはわかり難いw」
「あはは。まだお主には修行が足らんのじゃ!」
ちょっと、あたしもキャラ変えてみた。
レ「…そう。」
反応うすっ!!
レ「そうだ」
がさごそといきなりかばんを漁り、カメラを取り出したレッドさん。いいカメラ…だと思う。
レ「これ、ポケモンの調査で使うカメラなんだ〜」
あ、だからいいカメラなのか!納得。…で?なぜにそれを出したし。ただの自慢?
レ「ちょっとキャサリン撮っちゃった!」
「はぁ?…いいの?それで撮っても…?」
レ「はぁ?って…うん。いいよ。ポケモンだし。」
レ「ね、かわいいでしょ?」
カメラをずずいっと近づけてくるレッドさん
ちょっカメラ近すぎて逆に見えねぇよ。
「あ、ほんとだ…。なんて嬉しそうに泳いでるんだろう。」
ちゃんとカメラを受け取って、じっくり眺める。やっぱり、キャサリンはあたしのアイドルだ。
レ「あ、これ嬉しそうな表情なんだ…。」
「うん。若干表情が明るいでしょ?」
レ「そういわれれば……分からない。」
「えぇ〜!!これ結構分かりやすいよ!!」
嬉しそうな表情は、結構分かりやすい
。顔全体っていうか体全体で感情がにじみ出てるからね。逆に、怒ってる時が一番分からない。なんか、顔だけ変化するからまったくわからない。といってもめったに怒らないのだが。
「ねぇ、キャサリン?」
うぱ!
「ほら、今はこんなに楽しそうで上機嫌!」
レ「う〜ん…やっぱり分からない…。かわいいけどさ…」
「かわいいのはデフォだから当たり前。」
レ「はいはい。」
「なんだよそのめんどくさそうな目は!」
レ「さ〜早く帰るぞ〜!」
自分が語るときは、相槌打たないと怒るくせに!!
―――――――
レ「ねむ…」
今日も、朝はとてつもなく機嫌が悪い名無しさんを起こしにいく。
どんどん!
レ「起きろー」
お、起きない…!?いつもなら、これで起きるはずなのに…。
がちゃ
ドアがあいてる…?
レ「ドアちゃんと閉めとけよ…。」
とりあえず中へ足を踏み入れた。少しぐらいなら大丈夫だろう起こしに来たのだから。それに、”間違い”なんて起こるはずもないし。や、やましいことなんか考えてねぇよ!
レ「おじゃまします…」
そこには、リザとピチューがベッドですやすやと寝ているだけで、他には無造作に置かれたかばんと、レポートのみだった。
レ「意外ときれいにしてるんだ…」
レ「!?」
いきなりシャワー室のドアが開いてキャサリンが飛び出して飛びついてきた。
レ「ちょ!つめたっ!!体拭いてから出てこいよ!」
服が朝っぱらから濡れてしまった。
………?ん…?なんでシャワー室から…?
「キャサリン〜?どうしたの?って……!?」
レ「名無しさん!?」
目の前に バスタオル 一枚の 名無しさんが あらわれた !
って展開にはならなかった。いや、断じてそうなって欲しかったわけではない。
実際はラフな格好をした名無しさんが
「あ、レッドさん。おはよ〜。今日は早起きしたんだ!」
レ「あ…そう……。」
といったところだ。
いや、ホントに、願望とかじゃないから!ちょっと残念とか思ってないから!ほんとにそうだから!信じてください。
あぁ…心臓に悪い…