テニプリ夢

□ストーカー•••?
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「んじゃあ、明日!」
「また明日ー!」
私は、数人の女子グループから1人外れて帰り道を歩き出した。
東条が大通りから、細い道に入った瞬間!「雅!!」
「うわぁ!!」
いきなり誰かに手を引っ張られた。
「雅•••、彼氏に向かってその反応は酷いぜよ。」
仁王が、泣き真似をしたが、あまり似合ってない•••、むしろ気持ち悪い。
「そんなことしたって、気持ち悪いだけだよ。 
それに、いきなり手を引っ張られたら、誰でもみんなああなるし•••。」
仁王は、
「俺はそんな反応しないナリ。」
と言って、引っ張った手を更に自分の方に寄せた。
「ちょっ!! 仁王!
いきなり何だよ!」
当然雅は驚き、仁王に文句を言った。
「仁王!  こうしてくれるのは嬉しいんだけど、せめて家に着いてからにしてくれ!」
「嫌じゃ。 家まで待てんよ。
本当なら、今から雅の学校に戻って、全校生徒が見ている中で、“雅は俺の彼女じゃ!!”って言ってやりたい程なんじゃが•••。」
「んなこと、誰がさせるか!!
俺での学校での真面目なイメージが崩れるだろうが!」
東条は怒鳴った。
そう、仁王がペテン師なら、そのペテン師の彼女である東条もペテン師であった。
学校では大人しく、真面目な印象の東条だが、実際は男っぽく、がさつな人間なのであった。
「じゃから俺は、こうして雅を少しでも近くに感じれるように、ずっと抱きしめているんじゃ。」
仁王は、“納得したか?”と言うように東条の方を見た。
「だから! 家に着いてからにしてくれ!!
こんなとこだれかに見られたら、終わりなんだよ•••!」
訴えるように言った。
「仕方ないのぅ。 じゃあ、せめて•••。」
そう言って仁王は、東条の手をしっかりと握った。
そして、2人は仲良く帰っていった。

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