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□第2の暴君
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※視点:紗依
『滝 夜叉丸』
「滝夜叉丸!!」
『滝夜 叉丸』
「滝夜叉丸!! 何回も言わせないで下さい!!」
『滝 夜叉丸でしょ?』
「違います!!」
楽しいな、この言い争い
滝ちゃんが少し可哀想だけど…
ただ傍観してる私だけど、この言い合いの原因を作ったのは私なんだよね…
委員会の後輩の三木ちゃんから聞いていた滝ちゃんの話
滝夜叉丸って名前、長いから滝が苗字で夜叉丸が名前だと勘違いしてて…
それを架南に言ったら面白がっちゃって…
滝ちゃんがこんな不憫な事に…
「平 滝夜叉丸です!!」
『平 滝 夜叉丸?』
「名前を細切れに言わないで下さい!!」
『細かい事は気にするな。男でしょ』
「全然細かくないですから!! 人の名前くらいちゃんと覚えて下さい!!」
滝ちゃんは本気だけど、架南はすごい遊んでるよね
「滝夜叉丸ー!! 架南ー!!」
「七松先輩っ!!」
『こへーた』
バレーボールを持って突進してくるかのように走る小平太
猪みたいね、言わないけど
「七松先輩、聞いて下さい!! 架南先輩が名前をちゃんと覚えてくれません!!」
『いいじゃない、どうせ滝って呼ぶんだから』
「そんな事よりバレーしよう!!」
会話が全く噛み合ってないね、うん
『小平太、滝狙ってもいい?』
「面白そうだな、それ!!」
「やめて下さい本当お願いします!!」
第2の暴君
紗依先輩、何見てるんですか?
あ、三木ちゃん。あれ見てよ
二対一…。しかも七松先輩と架南先輩が組んでる…
手加減を知らない小平太と、手加減をしない架南。最強の二人よね
って言うか、最悪です…
ほんのり実話だったり…
全国の滝ちゃんファンの方、ごめんなさい^^;
この後どうなるのでしょうね…