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□秘め事明かし
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「酒盛りするぞー!!!」

授業が終わり、部屋で委員会の仕事をしていた

同室の架南も何やら作業をしているよう

部屋は静寂が保たれていた

それを破ったのは、先程の小平太の声だった

出入り禁止のくのたま長屋にズカズカと入り込んで…

近所迷惑でしょ…

『小平太、煩い』

いつも通り辛辣な架南の言葉

しかしそんな言葉で怯むほど、小平太はデリケートではない

「強制参加だ!!」

人の話を聞かない小平太

私と架南の腕を引き、楽しそうに歩いて行く

向かうは忍たま長屋

言い出しっぺの小平太の所属するろ組の部屋

今日の酒盛りはろ組の部屋でやるみたい

「おお、架南に紗依。来たな」

既に満面の笑顔の仙蔵

仙蔵の目の前には、大量の酒

こんなに飲めるのか…、とも思ったけど

伊作以外の5人はすごい強い

伊作は弱いって程ではない
すぐにつぶれるけど…

だからこれくらいの量はいけるだろうな、と思いつつ腰をおろす

『で、何でいきなり酒盛りなの??』

「特に意味はない!!」

私の問いに、胸を張ってそう答えた小平太

「何だ、紗依。嫌なのか?」

やや挑発するような、仙蔵の口調

『嫌じゃないけど、ね…』
うん、私は嫌じゃない

むしろお酒好きだし

けどねぇ…

「何だかんだで、この8人で飲むのは初めてだよね」

「確かに。いつも紗依が反対してたよな」

6はが何か言ってる

スルースキル発動しよう

「細かい事はいいだろ。早く飲もうぜ」

文次郎のその声で、6年の酒盛りが始まった


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