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□木の上から
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『うっわ〜!!』
学園の隅にある木の上
そこにいるのは、くのたま6年の2人
作法委員会委員長の篠原架南
会計委員会委員長の鷲宮紗依
くのたまの唯一の6年だ
入学当初はもっと同級生がいたのだが、学年が上がるにつれて減っていった
そして5年になった時には既に2人だけになっていた
先程声を上げたのは紗依の方
視線の先には、今年入学してきた忍たま達
土井先生に案内され、長屋に向かっている最中だ
そんな紗依とは裏腹に、架南は眠そうだ
『紗依、うるさい…』
『ちょっ、架南!! こんな所で寝ないでよ;;』
紗依は架南の頬をぺちぺちと叩く
『これから、6年の情報交換会があるんだよ!!』
紗依がそう言うと、架南はゆっくりと目を開けた
『情報交換会…??』
『うん。多分ただの雑談だけどね』
架南は面倒だ、という風に顔をしかめた
紗依は苦笑しつつも、ふわっと地面へと降り立った
架南も後に続き、2人は忍たま6長屋に向かって行った
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