Short Story
□今も昔も無自覚爆弾娘
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※今を生きる、の続き。三年生との出会い
「あれ?」
「どうした、藤内」
「作兵衛、左門と三之助はどこ?」
「あの野郎…っ!!!!」
藤内の言葉に、怒りを顕にしながら立ち上がる作兵衛
今は誰もいない放課後だからいいけど、1組でそんな大声出したら大変だよ?
1組は勤勉な人が多いから
「作兵衛、落ち着いて。探しに行こう?」
「悪いな、数馬。藤内と孫兵も頼む」
そう言って迷子縄を掴み教室を飛び出して行く
明日は高校3年になってすぐの試験があるのにね
ま、僕はそれなりに出来ればいいんだけど
あの2人の迷子癖は、数百年経っても治らないんだからすごい
今では見つけ次第携帯で連絡取り合えるから便利だけど
そんな呑気なことを考えながら歩くこと数分
このフロアにはいないみたいだな、静かだし
そう思って階段に向かった時振動する携帯
「数馬?」
「うん、そう!! 孫兵、今すぐ1年3組に来て!!」
高揚仕切った、数馬の声
1年3組と言えば、あのは組の連中のクラスだよな
とりあえず向かうとするか
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