お題

□きみの温かさを知る
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クリスマスの2日程前から、学校は冬休みに入った

しかしこの季節

クリスマスというのは、バイト代が高くなる季節でもある

そんな稼ぎ時を逃す訳もなく、私の彼氏であるきり丸は今日もバイト

"稼ぐんだー!!"って叫んで、普段より多目にバイトをやってるみたい

『クリスマスの日くらい、一緒にいてくれたっていいのに…』

もう25日も終わろうとしている

結局、今日も昨日もカップルらしい事は何一つできなかった

『きり丸の、ばーか…』

「アホにバカとか言われたくねー」

『!?』

振り向くと、部屋のドア付近にきり丸がいた

「ったく、ドア開ける音で気付けよな」

バカにしたような顔して、私に近付いてくる

余り暖かくない私の部屋

寧ろ少し寒いくらいなのにきり丸の額にはうっすらと汗が見える

『バイト帰り?』

「急いで来たんだ。どうせ拗ねてんだろーなって思いながらな」

『そんな事ないもん』

強がって見ても、きり丸は私の事バカにしてる

「これ、やるよ」

『??』

そう言って私に差し出すのは、小さな紙袋

『これ、駅前のケーキ屋さんの…?』

「ん。ちゃんと買ってきたんだからな」

照れ隠しなのか、そっぽを向くきり丸

付き合ってから今までで初めてのプレゼント

マドレーヌやクッキー、マカロンの詰め合わせ

『ありがとう』

ぎゅっと抱き着きながら言ったら、抱き締め返してくれた

寒かった心が、一気に暖まった気がした


きみの温かさを知る


どっか出掛けたいか?

ううん、いい。このままでいい

? いいのか、ここで

うん。2人っきりでいたいの

!? 昨日、一緒にいられなくて悪かったな…

今日来てくれたから許す

ありがとな








きり丸難しいー…
これ、クリスマスの日にUPすれば良かったなぁ。。

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