お題
□新しい春へ
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「卒業、おめでとうございます」
涙を浮かべた後輩達
私達は、今日中学を卒業する
頑張ったかいもあり、高校は皆無事合格した
「絢歌先輩、僕頑張ります」
健気にそう言ってくれるのは、委員会の後輩の数馬
不運で有名だった1つ年上の某先輩に似てしまった子だ
『数馬…。応援してるね』
数馬なら大丈夫だろう
不運だけど、しっかりした子だから
『来年は多分左近が保健委員になると思うから、よろしくね』
家が近所で、小さい頃から仲良くしてた左近
よく私が話をしていたから、数馬もよく知っている
『じゃあ、私そろそろ行くね』
数馬の頭を撫でてから、私はその場を去った
向かう先は、屋上
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